ディボットはロフトの多い番手が◎【藤田寛之アプローチのレシピ#7/ディボット跡】
グリーン周りの名手・藤田寛之によるアプローチレッスン新連載。ライ、グリーン、ピンポジなどあらゆる状況下でのアプローチの打ち方や考え方を、それぞれ細かく解説してもらう。7回目は「ディボット跡から」。
1.ロフトが多いクラブを使う
エッジまで4ヤード。必ずボールに直接コンタクトしたい状況です(そうしないとダフる)。上から直接当てようとするとボールに勢いがつきやすいもの。ですから必ずロフトの多いクラブで選択してください。私の場合は58度で打ちます。
2.ボールを右側に置く
最下点よりもボールを右側に置くこと。ボールが右にあるほうが絶対に上から入ります。右足外側(完全に外に出してもいい)に置いて、当てて終わり。フォロースルーは考えなくていいです。
3.エッジを越すイメージが大事
構えたらグリーンエッジを見て、エッジの先にボールを落とすというイメージを作りましょう。イメージができたら、クラブを真上(アップライト)に上げて、ボールに直接コンタクトして終わり。ボールに圧をかけるようにして打ちます。エッジまでの距離が長い場合でも考え方は一緒で、エッジの先にボールを落とします(その分ランが増えるイメージ)。
最後にレシピの紹介です
ディボット跡からのアプローチ
・ロフトの多いクラブを選択する
・ボールは右足の外側に置く
・当てて終わり
・エッジの先に落とすイメージが大事
藤田寛之 プロフィール
1969年、福岡県生まれ。専修大を経て92年にプロ入り。日本男子ツアーで20代で1勝、30代で5勝、40代で12勝を挙げた“中年の星”。2012年に年間4勝をマークし43歳で賞金王に輝く。シニア入り後は23年「日本シニアオープン」で優勝。24年「全米シニアオープン」ではリチャード・ブランドとのプレーオフで惜敗した。25年から主戦場を米国に移しPGAツアー・チャンピオンズで活躍中。小技の上手さはツアープロの間でも評判。