“最悪=バンカー”を避ける【藤田寛之アプローチのレシピ#8/バンカー越えショートサイド】
グリーン周りの名手・藤田寛之によるアプローチレッスン新連載。ライ、グリーン、ピンポジなどあらゆる状況下でのアプローチの打ち方や考え方を、それぞれ細かく解説してもらう。8回目は「バンカー越えのショートサイド」。
1.最悪を避けて逃げる位置を探す
バンカー越えでピンがエッジから5ヤードと難しい状況。バンカーに入れるのが最悪なパターンです。ピン左の広いエリアに乗せて、頑張って2パットで行くのが一つの方法。もう一つはピンにキャリーさせてピン奥のエリアに運び、下りのパットを頑張るという方法が考えられます。
2.ボールを上げていく
ボールを上げなければいけないので、まずはフェースを開く。そしてインサイドアウトよりアウトサイドインのほうが球が上がるので、カットに打っていきます。この場合は、かなり上げていかなければいけないので、時計の針で1時ぐらいまで開きます(自分から見て)。
3.シャフトを垂直に構える
ハンドファーストにし過ぎると、ボールは上げられません。地面とシャフトが直角になるように構えます。手が前に行くのではなくて、ヘッドが先にボールの下をくぐるような準備ができるといいですね。ボールを上げるアドレスができたら、あとは思い切って打っていくことです。
最後にレシピの紹介です。
バンカー越えのショートサイド
・最悪のケースを避ける
・フェースを開いてカット気味に打つ
・シャフトを垂直に
藤田寛之 プロフィール
1969年、福岡県生まれ。専修大を経て92年にプロ入り。日本男子ツアーで20代で1勝、30代で5勝、40代で12勝を挙げた“中年の星”。2012年に年間4勝をマークし43歳で賞金王に輝く。シニア入り後は23年「日本シニアオープン」で優勝。24年「全米シニアオープン」ではリチャード・ブランドとのプレーオフで惜敗した。25年から主戦場を米国に移しPGAツアー・チャンピオンズで活躍中。小技の上手さはツアープロの間でも評判。