ラフの正解は2通り「上からコツン」or「バンカー風」【藤田寛之アプローチのレシピ#12/ボールが沈んだラフ】
グリーン周りの名手・藤田寛之によるアプローチレッスン連載。ライ、グリーン、ピンポジなどあらゆる状況下でのアプローチの打ち方や考え方を、それぞれ細かく解説してもらう。12回目は「深いラフからのアプローチ」。
1.ライの状況を見極める
ボールがラフにどのぐらい沈んでいるのか、順目なのか逆目なのか、まずはライの状況を見極めましょう。その上で打ち方は2通りを考えます。グリーンに乗ってからボールを転がせるのであれば転がし、転がせないのであれば上げます。どちらでもいけそうな場合は、転がしを優先させます。
2.転がせるなら「上から叩く」
グリーンエッジからピンまで距離があり、転がせる状況ではランを使う打ち方を選択します。右足の外側にボールを置いて、上からボールをコツンと打ちます。かなりハンドファーストにして、できるだけ芝の抵抗を少なくして当てたい。
3.転がせない状況なら「バンカーショット」
転がせない場合は、バンカーショットのようにフェースを開いて、少しずつ左を向いていきます。スタンスのラインとターゲットラインで作る三角形の間にクラブを振り抜いていくイメージを持ちましょう。
最後にレシピのご紹介
沈んだラフからのアプローチ
・ライを見極める
・2通りを考える
・どちらもイケるなら転がし優先
・転がせるなら上から叩く
・上げるならバンカーショットのように
藤田寛之 プロフィール
1969年、福岡県生まれ。専修大を経て92年にプロ入り。日本男子ツアーで20代で1勝、30代で5勝、40代で12勝を挙げた“中年の星”。2012年に年間4勝をマークし43歳で賞金王に輝く。シニア入り後は23年「日本シニアオープン」で優勝。24年「全米シニアオープン」ではリチャード・ブランドとのプレーオフで惜敗した。25年から主戦場を米国に移しPGAツアー・チャンピオンズで活躍中。小技の上手さはツアープロの間でも評判。