女子プロレスキュー!

ピッチ&ランでのちょい足しアドレス術 熊谷かほ

2020/04/29 05:00

「アプローチの寄せワン率アップ」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーDさんの悩み】
「アプローチが苦手です。簡単に距離や高さを打ち分ける方法はありますか?」

熊谷かほのレスキュー回答】
アプローチは複雑に考えれば考えるほど、ミスを引き起こしてしまうものです。なるべくシンプルに考えられるように、キャリーとランを半分ほど出して寄せるピッチ&ランがおすすめ! 打ち方は変えず、クラブ選びやアドレスのちょっとした違いで、打ち分けられるようにしましょう。

1. 52度と58度を使い分ける

グリーン周りはウェッジ2本で対応する熊谷プロ

ピッチ&ランを打つ際は、52度と58度のウェッジを使い分けます。エッジからピンまでの距離が長い場合は52度、短い場合は58度を選択。打ち方は一切変えず、ロフト角の違いのみで距離を打ち分ける考え方のほうが、ミスを軽減できます。

2. 事前にインパクトの形をつくっておく

アドレスで意識した軸は絶対傾けてはダメ!

52度でも58度でも、アドレス時にインパクトの形をつくっておくことがポイントです。左6:右4の体重配分で、手元はややハンドファースト。左側に置いた体の軸を中心に上体が回転するように、手とクラブの一体感をもって振っていきます。

3. フェースを被せる or 自分が回り込む

正面から見ると気づかないぐらい微妙な被せ具合

52度で転がしたい時には、フェースを少し被せることがポイントです。インパクトで多少当たりが薄くなったとしても、強い出球で低く飛び出すことができます。

スイング時はヘッドがスタンスの向きに抜けるように振る

58度で高さを出したい時には、まずフェースを開き、その後ボールを中心に自分が回り込みます。フェースが目標方向へスクエアになるまで回り込みましょう。

基本的なピッチ&ランの打ち方に、今回のちょっとしたポイントを付け足すと、よりミスの確率を減らすことができますよ♪

【今回のまとめ】“ちょい足し”な3項目!

「寄せワンの確率を上げてスコアアップを目指しましょう」

52度と58度のウェッジを使い分ける。
・アドレスでインパクトの形をつくっておく。
フェースを被せる or 自分が回り込む。

取材協力/ウッドストックカントリークラブ

■ 熊谷かほ(くまがい・かほ) プロフィール

1995年生まれ、山梨県出身。小学1年生でフィギュアスケートを始め、6年生の時から本格的にゴルフを開始。高校卒業後、2016年に3度目の挑戦でプロテスト合格。遠征先ではサウナに入ってリフレッシュするのがルーティン。20年シーズンの目標はステップアップツアー優勝。

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