女子プロレスキュー!

シャフトの“しなり”をうまく使うには? 押尾紗樹

2020/10/28 05:00

「飛距離アップのためのクラブの使い方」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーFさんの悩み】
「シャフトをしならせて飛ばそうとしているのですが、なかなか飛距離が伸びません…。シャフトを効率よくしならせるにはどうしたら良いですか?」

【押尾紗樹のレスキュー回答】
シャフトのしなりを使うには、力を入れるポイントとタイミングが重要です。うまくしならせるには、体の動かし方というより考え方が重要。今回はシャフトをしならせるための考え方をお教えします。

1. 力を入れ続けるのはNG

切り返し以降は惰性で動く(左)が正解。腕で動かそうとしている(右)は不正解

シャフトを効率よくしならせるには、スイング中に力を入れ続けていては不可能です。クラブを速く振るという意識から、力をフィニッシュまで入れ続けていると、シャフトの本来持っている特性を生かしきれていないことになります。

2. ブランコと同じ理論

ピンクの部分だけ力を入れるイメージ

公園にあるブランコの動きをイメージしてください。ブランコをこぐ時は、上がりきった所で一瞬だけ、勢いを押し返すことで加速することができます。スイングもヘッドの振り子運動なので、加速させるには同じ理論だと考えます。

3. こぶし一個分を押し返す

トップから一瞬だけ押し返す動きが必要

ブランコ理論と同じく、スイングでもトップの一瞬だけ押し返します。押し返す幅のイメージは、こぶし一個分。後は力を解放させることで、シャフトが勝手にしなり戻ります。しっかり上がりきった所で押し返す、この一点に集中してみてください♪

【今回のまとめ】ブランコに例えると明解♪

右手が最後まで押し続ける“しなり”をうまく使えない人の例

・力を入れ続けるのはNG。
ブランコと同じ理論。
こぶし一個分を押し返す。

取材協力/こだまゴルフクラブ

■ 押尾紗樹(おしお・さき) プロフィール

1993年生まれ、埼玉県出身。7歳からゴルフを始め、2018年から日本プロドラコン協会(JPDA)の大会に参戦。19年はドラコン日本一決定戦のアキュラシードライブ(レディース)で優勝。最長記録は377yd。ドラコンプロの活動を続けつつ、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテスト合格も目指している。

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