女子プロレスキュー!

そもそも打ち急ぎって直せるの? 森美穂

2020/11/25 05:00

「ドライバーの方向性アップ」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーRさんの悩み】
「ドライバーショットで飛ばそうと思うと、どうしても打ち急いでしまい、左右に散らばってしまいます。打ち急ぎって、そもそも直せるものなのでしょうか?」

森美穂のレスキュー回答】
ミスショットの多くは、切り返しのタイミングが早くなる打ち急ぎが原因です。そんな打ち急ぎについて、完全に直すことは難しいですが、ある程度は防ぐことができると考えています。

1. そもそも「打ち急ぎ」とは…

多くのアベレージゴルファーは上体が突っ込み、カット軌道でスライスに

そもそも打ち急ぎとは、上体がトップの位置で静止せず、早めに左サイドに流れてしまい、上体が(飛球方向に)突っ込んだり、起き上がったりしてしまうことを言います。この動きを防ぐには、トップで間(ま)を置く動きを覚えることが求められます。

2. トップで止める素振りが効果的

素振りなら本番ショットの直前でも準備できる

トップで静止した状態から始める素振りが効果的です。下半身がリードしながら動き出す、理想的なスイングを体感できます。下半身→上半身→ヘッドの順で始動するイメージ。下半身と上半身の捻転差が、自然に生まれやすくなります。

3. 体幹を意識して「小さく前へならえ」

体幹を意識することで手の力が抜ける

グリップの力感にも注意しましょう。腕に力が入ると上半身が固まって、打ち急ぎの原因に。イメージは「小さく前へならえ」の体勢で、体幹のみで上体を回す感覚です。クラブを握っていても、このイメージで動かせていれば、安定感は増しますよ♪

【今回のまとめ】打ち急ぎは防げる!

意識して間を置くのは難しい。準備&イメージで対策しよう

打ち急ぎとは、トップで間ができていないこと。
・トップで止める素振りが効果的。
体幹を意識して「小さく前へならえ」。

取材協力/ワンウェイゴルフクラブ

■ 森 美穂(もり・みほ) プロフィール

1992年生まれ、三重県出身。2005年から中部ジュニア(12歳~14歳の部)を3連覇。07年からナショナルチームに入り、09年には日本ジュニアを制す。5度目の挑戦となった15年にプロテスト合格。今季は、ステップアップツアー「山陽新聞レディースカップ」初日にホールインワンを達成。「かねひで美やらびオープン」では18位と、ツアー優勝に向けて邁進中。

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