プロがパットの距離感を歩測で養う理由 大江香織
2021/06/23 05:00
「効率の良いスタート前のパット練習」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーXさんの悩み】
「ロングパットでの距離感が全くつかめません。スタート前には、どのような練習をすれば良いのでしょうか?」
【大江香織のレスキュー回答】
私のおすすめは、歩測を取り入れた練習法です。距離感はすべて感覚に頼るべきか、歩数を使って目安をつくるべきかでよく議論されますが、感覚はその日その日で変わるもの。冴えている日もあれば狂ってしまう日もあります。距離感はなるべく変動の少ない歩幅に頼るべきと思っています。
1. 歩幅に合わせた10球メニュー
歩幅を使った練習メニューは、カップから1歩、2歩、3歩…とそれぞれの位置にボールを置き、10球を目安に(時間がある時は15球)行います。初めに上りのライン、次に反対側から下りのラインを転がし、距離感を養っていきます。
2. ボールスピードを把握する
注目ポイントはボールスピード。多くのアベレージゴルファーは、振り幅で合わせようとしてしまいますが、ストロークを安定させるのはプロでも至難の業。振り幅を決めることよりも、ボールの転がり方をイメージすることに集中してください。
3. その日ごとにコースでの指標をつくる
距離感は、各コースのグリーンの状態によっても大きく左右されます。流動的な条件で、常に臨機応変な対応が求められます。そこで頼りになるのは、変動要素の少ない歩測。スタート前は自分の中で指標をつくり、本番での対応力を磨きましょう♪
【今回のまとめ】歩測は唯一不変的な“目安”
・歩幅に合わせた10球メニュー。
・ボールスピードを把握する。
・その日ごとにコースでの指標をつくる。
取材協力/森永高滝カントリー倶楽部
■ 大江香織(おおえ・かおり) プロフィール
1990年生まれ、山形県出身。7歳でゴルフを始め、宮里藍に憧れて東北高へ。2007年に「東北ジュニア」「東北女子アマ」を制し、09年のプロテストに一発合格。ツアー通算3勝。昨季に惜しまれつつも第一線を退き、現在はレッスン活動やラウンドレポーターとしてゴルフに携わる。
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