左足上がりと左足下がりで立ち方はどう違う? 山田彩歩
「左足上がり・下がり」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーJさんの悩み】
「左足上がりや左足下がりの傾斜からだと、距離感が合いにくいです。プロはどんなことをイメージして打っていますか?」
【山田彩歩のレスキュー回答】
フックしやすい左足上がりと、ミートしにくい左足下がり。飛んだり、飛ばなかったり、距離感が合わせにくい状況です。グリーンに乗せるためには、どのような弾道が出やすいのかを把握し、最適なスイングができる体重配分を意識しています。
1. アドレス時の体重配分をキープする
左足上がりも左足下がりも、ミート率を下げないことを優先し、ボール位置は真ん中よりも右側に置きます。体重配分はアドレス時のまま、傾斜の影響を受けずにコンパクトに振ります。下半身は動かさず、上半身の回転で振る意識をもちます。
2. 左足上がりは傾斜に逆らう
左足上がりでは、インパクトでロフト角が寝やすく飛距離が出にくいので、クラブは1番手上げます。スイングは、右足に体重が残るとフェースが返りすぎてフックしやすいので、右足に体重が乗らないように、傾斜にやや逆らい気味に振ります。
3. 左足下がりは傾斜なり
左足下がりでは、出球が低くなってボールが止まりにくいので、クラブは1番手下げます。アドレス時は傾斜なりに立ち、体重はやや左足にかけつつ、インパクトではボールの先(飛球方向)へソールを滑らせる感覚で振り、フィニッシュは低く取ります。
【今回のまとめ】傾斜なり?それとも逆らう?
・アドレス時の体重配分をキープする。
・左足上がりは傾斜に逆らう。
・左足下がりは傾斜なり。
取材協力/鶴舞カントリー倶楽部
■ 山田彩歩(やまだ・さほ) プロフィール
1998年11月18日生まれ、北海道出身。同郷である小祝さくらと同じ黄金世代。2015、16年「北海道高等学校ゴルフ選手権」団体優勝。14、15年「国民体育大会」北海道代表に選出。同期に追いつくため、必死に挑んだ20年度のプロテストに見事合格。ゴールはプロの資格ではなく、ツアーの第一線で戦うことと目標を定めるホープ。優れたコースマネジメント力が持ち味。
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