スライスさせない"お尻"の使い方 桑木志帆
新人戦を制した実力派ルーキーが登場
今回から登場するのは、昨年6月のプロテストに一発合格を果たした桑木志帆プロ。同年の新人戦「加賀電子カップ」を制し、今シーズンはQT13位の資格でレギュラーツアーに参戦中だ。そんな注目株の彼女が、実戦で培った感覚をもとに、アベレージゴルファーの悩みをレスキューする。
「根本的にスライスを直したい人」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーQさんの悩み】
「ドライバーでスライスばかり出ます…。ボールをつかまえて、ストレートに近い弾道で飛ばすには、どのような点を意識して直せばいいでしょうか?」
【桑木志帆のレスキュー回答】
多くのアベレージゴルファーが抱えるスライスの要因は、ダウンスイング時での体の開きにあると思います。インパクト前に体が開くことで、フェースが開いたまま当たってしまい、スライスが生まれる。ポイントは、体の正面でボールをとらえること。そのためには、スイングリズムと下半身(特にお尻の使い方)を見直すべきだと考えます。
1. トップで間をつくる
体が開く原因は、切り返しから上半身がメインで動いてしまうこと。改善するには、トップで間(ま)をつくる練習が効果的です。振り幅はハーフスイングで、切り返しで一瞬止まる感覚。意識せずに自然と下半身から始動する動きが身につきます。
2. 左側のお尻を引く
ポイントは左側のお尻を引くように動かすことです。切り返し以降、体重を左脚の股関節に乗せたまま、お尻だけを背後に引きます。上半身は左かかとを軸にその場でクルッと回るイメージ。股関節の角度を保てば、前傾角度をキープできます。
3. ヘッドを持ってもらう練習が効果的
意識のみでは直らないという人には、誰かにトップでヘッドを軽く持ってもらい、そこからボールを打つ練習がおすすめです。わずかながら上半身と下半身の動き出す時間差が生まれ、上半身からの始動を抑えることができます。
【今回のまとめ】意識できなければ体で覚えよう♪
・トップで間をつくる。
・左側のお尻を引く。
・ヘッドを持ってもらう練習が効果的。
取材協力/みのるゴルフ笹ケ瀬
■ 桑木志帆(くわき・しほ) プロフィール
2003年1月29日生まれ、岡山県出身。4歳でゴルフを始め、中学3年生の時に「中国女子アマチュアゴルフ選手権」、高校3年生には石川遼主催「The “One” Junior Golf Tournament」で優勝。21年実施のプロテストに合格し、同年の新人戦を制した。カラオケが大好きで得意曲はHY「366日」。
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