女子プロレスキュー!

太ももでボールをギュッ! 脚の力でヘッドスピードUP 岸部華子

2023/06/14 11:00

レッスンプロとして活躍中の岸部姉妹の妹が登場!

ゴルフのために中学時代はあえて陸上部で下半身を鍛えたという岸部

今回から登場する女子プロは、ステップアップツアーで2度の優勝を誇り、今シーズンはシード選手としてフル参戦中の岸部桃子の妹である岸部華子プロ。LPGA公認ティーチングプロの資格を持ち、レッスン活動を行いながら姉のキャディも務める華子プロが、即効性の高いレッスンを展開してくれる。彼女ならではのメソッドを学んでいこう!

「飛距離が伸びない悩み」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーDさんの悩み】
「飛んだり、飛ばなかったり、ドライバーでの飛距離の差が激しいです。もっと安定して飛ばすには、どうすれば良いでしょうか?」

【岸部華子のレスキュー回答】
飛距離が伸びずに悩んでいる多くの人が、腕力に頼ったスイングをしています。そうなると、タイミング次第で当たったり当たらなかったり、安定して飛ばすことができません。確実に飛距離アップするためには、不安定な腕の動きに頼るのではなく、確実に同じ動きを再現できる下半身にポイントがあると考えています。

1. 両脚でボールを挟んだ練習法が効果的

腕の間に挟む直径15cmほどの練習用ボールを使用

飛距離アップに必要な下半身の動きを覚えるには、脚にボールを挟んでスイングを行う練習法が効果的です。ボールを両脚で挟んだまま、地面に落とさないようにスイングを行います。ポイントはただ落とさないように動かすだけではなく、ボールを潰すように動かすことです。

2. 右ひざを左脚へ寄せる

疲れが出てくる後半に脚が止まってしまいがち(右×)

ヘッドスピードを上げるためには、より強く両脚を動かす必要があります。重要なポイントは、切り返し以降で右ひざを左脚方向に寄せる動き。右脚自体の動きを止めたり、体重が右に残ったままクラブを振り抜くと、ボールは落下してしまいます。

3. 左脚でどれだけ踏ん張れるかがカギ

右脚でつくったパワーの流れを左足内側で食い止める

ボールを強く挟み込むには、左脚が左へ流れないように踏ん張ること。左脚を固定したまま右脚だけを動かすことで、強くボールを圧迫できます。その圧力をかけたまま左サイドへ体重を乗せることができれば、上体の回転力が向上してヘッドスピードが上がります。

【今回のまとめ】飛ばしは脚から!

ギュッ! と両脚でボールを圧迫する

・ボールを両脚で挟んだ練習法が効果的。
・ボールを潰すように動かす。
左脚でどれだけ踏ん張れるかがカギ。

取材協力/クラブハウス

■ 岸部華子(きしべ・はなこ) プロフィール

1995年生まれ、福島県出身。ツアープロの姉・桃子とともに6歳からゴルフを始め、2007年の「東北ジュニアゴルフ選手権 女子11歳以下の部」で優勝。ゴルフのために中学時代は陸上部に所属し中距離選手として練習に励んだ。高校からゴルフ部に入り、卒業後の2021年にLPGAティーチングA級を取得。

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