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飛距離アップへの最強ドリル「グローブ右わき挟み」 レッスンの最前線からLIVEルポ

これまでのレッスンはいわゆる“感覚”が主流だった。「インに上がっているのでもうちょっと外に上げましょう」。これ、コーチの言う“もうちょっと外”ってどれぐらい外?そう思ったゴルファーは星の数ほどいるだろう。これからお届けするレッスンのやり取りは、そんな感覚論とは無縁の科学目線の世界。いまどきのコーチたちの具体的なレッスンの一部始終を生レポート。人の振り見て我が振り…直せます。

ドライバーの飛距離不足「あと20yd伸ばしたい」(20代女性、平均スコア92)

ゴルフ歴15年、ベストスコア81の高田佳奈(たかだかな)さん。ゴルフ部所属経験もあり、ドライバーはタイトリスト「TS1」(10.5度)を使用。シャフトもディアマナ「GT」の50Sと“男前”なスペック。だが、目標とする「平均スコア85」を前にして飛距離不足を感じていて、右に大きく曲がるスライスを直し、あと20yd距離を伸ばしたいと語る。

まずは原因究明。きれいなバックスイングができているように見えるが…

高田さんのスイングを正面方向からチェックすると、バックスイングでシャフトが平行になった時点で肩の角度が「47度クローズ」に。プロの平均値は「42度クローズ」なので、ほぼ近い数値。腰やひざの位置がラインから外れることなく捻転ができていて、「とても素晴らしい」と担当する鈴木弘之(すずきひろゆき)コーチは評価する。

一方で、問題点も浮き彫りに。プロがグリップと両腕・両肩を結んだ線でできた三角形を崩すことなくクラブを上げているのに対し(写真右)、高田さんは右ひじが下がった状態に(写真左)。これは手を使ってフェースを開きながらバックスイングしていることを意味している。

トップの映像を確認すると、プロは背中のソリの角度が「2度バック」。これに対し、高田さんは「9度バック」とターゲット方向に後傾している「リバースピポット」の状態に。「オーバースイング気味のトップですが、それ自体は悪い訳ではないです。ただ、体がのけぞる形でのトップはダウンスイングのクラブ軌道に影響を与えかねない」と鈴木コーチは指摘する。

スイングの軌道を作るバックスイングにスライスの原因が

飛球線後方からの映像でバックスイングの動きも確認。プロはアドレス時のシャフトに沿ったラインと、ボールと右ひじを結んだラインで構成された「V字」の中を手とクラブの両方が通るのに対し、高田さんはハーフウェイバック時点でヘッドが「V字」の下を通り、手の運動量が多くダウンスイングで「アウトサイドイン」軌道を描く動きが見られた。

「ハーフウェイバック時の前傾角度は『17度』で、トップではさらに起き上がって『7度』になっています。プロは前傾角度を深めながらトップへと向かうのに対し、高田さんは、トップに向かうにつれて前傾角度が浅くなります。腕が上がり、上体を起こしながら体を回すので、右わきが大きく空き体が反った状態になります」(鈴木コーチ)。

トップまでの悪い動きにより、ダウンスイングで手元がラインから外れ、「アウトサイドイン」軌道に(写真左)。スクエアインパクトできたとしても、球が真っすぐ出て右に曲がるスライスになり、飛距離のロスにつながりやすい。「根本的な原因はバックスイングでの腕とクラブの関係性にあり、さらにトップでのけぞることで『アウトサイドイン』軌道を助長しています。これらを改善できれば、スライスを直して、結果、飛距離を伸ばすこともできるでしょう」(鈴木コーチ)と高田さんへの改善点を提示した。

体を使ったバックスイングは「三角形を崩さずキープ」

バックスイングで腕とクラブの動きを直すために、鈴木コーチが提案したのは右わきにグローブを挟むドリル。グローブを右わきに挟むだけで、あとはいつも通りスイングをするだけ。ただし、右ひじを絞りながら左腕を内旋して上げるのではなく、両腕・両肩でできた三角形を崩さないイメージでバックスイングする。「ポイントは、右ひじではなく右わきでグローブを締めることと、テークバックで左腕を外旋する感覚でクラブを上げてください」(鈴木コーチ)。

ドリル後のスイング映像をレッスン前と見比べると、ダウンスイングでのクラブ軌道に変化が見られた。トップからダウンスイングにかけて、三角形から大きく外れていたクラブ軌道が、ドリル後はヘッドがライン上を通過するまでになり、インサイドアウト傾向に。これによって、ドロー回転の球が増えることとなった。

打点を安定させることへの第一歩

「スライスや飛距離不足に悩むアマチュアの多くは、スイング軌道が『アウトサイドイン』を描きながらインパクトを迎えるケースがほとんどです。『アウトサイドイン』が全てダメではないですが、手が体から離れて高い位置を通過しながらインパクトしやすく、打点が安定しない原因になります。『インサイドアウト』へ軌道を変更することで、手元が体から離れることが改善されれば、打点も安定していきます。ボールがドロー回転となり、飛距離をロスすることも少なくなります。高田さんの場合は、バックスイングの動きを変えることで、ダウンスイングの軌道に変化を与える準備ができました。あとは、違和感がなくなるまでテークバックの動きを体に馴染ませるだけです」と今後に期待を寄せた。

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鈴木 弘之(すずきひろゆき) プロフィール

1977年6月20日生まれ、東京都出身、ゴルフテック池袋所属。
親戚のプロにゴルフを始めてみては?という誘いに20歳からゴルフを本格的に始め、3年間という期間を設け資格を取得。物理学的なクラブの動きや体の運動効率などあらゆる面からサポートするレッスンを心がけている。

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