今年は「残り30yd」を大得意に! ロブはロブでも2種類のハーフロブショット 堀奈津佳
「アプローチ技術をより上げたい人」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーXさんの悩み】
「ピンまで残り30yd近辺をもっと強化したいです。アプローチ自体はそこまで苦手ではありませんが、基本的なピッチ&ランや転がしばかりで、他の打ち方をあまり知りません。何かおすすめの打ち方も含めて教えてください」
【堀奈津佳のレスキュー回答】
残り約30ydの距離は、ただグリーンに乗せるだけでなくピンにどれだけ寄せられるかが求められる場面です。このレンジの精度が上がれば、短いパットでパーやバーディを奪える確率がぐっと高まります。今回は、アプローチがそれほど苦手ではないゴルファーに向けて、実戦的に使える2種類の“ハーフロブショット”をご紹介します。
1. 一定のリズムで振る
まず“ハーフロブショット”とは何か? ロブショットほど球を高く出さず、一方でピッチ&ランほどは低くない“中弾道のロブ”を指します。キャリーのみ(ランはほぼ0)で目標まで運ぶため、グリーンエッジからピンまでの距離が近い場合や、グリーン面の傾斜でランを抑えたいシチュエーションで有効です。ヘッドスピードを急に速くしたり、緩んだりもさせずに、テークバックとフォローのリズムを一定に保つことがポイントです。
2. 入射角が緩やかな“やや高めのハーフロブ”
ハーフロブショットには、大きく分けて2つの種類があります。ひとつは、本当にランを一切出したくない状況(キャリー10:ラン0)で、打ち出し角をやや高くし、ロブショットに近い弾道でボールを上げる打ち方です。アドレスではフェースを開き、ボールは左足寄りにセット。スイングでは、両ひざ・腰・胸の高さをアドレス時から変えません。ロブショットと異なるのは、ヘッドを上から鋭角に入れず、レベル(平ら)に振る点。鋭角に打ち込もうとすると、スイングリズムが乱れやすく、結果的に難度が上がってしまうからです。
3. ボールを包み込む“やや低めのハーフロブ”
もう一種類は、キャリー9:ラン1の割合で打ちたいときに、ハーフロブの中でも打ち出しをやや低く抑えるショットです。先ほど紹介した“やや高めのハーフロブ”とは逆に、ボール位置は右足寄りにセットします。インパクトからフォローにかけては、フェースを緩やかにターンさせ、フェース面にボールが長く乗っているイメージで振り抜きます。まさに、ボールをクラブで“包み込む”ような感覚。出球は低めに抑えつつ、狙った距離にキュキュッと止めるのがこのショットの狙いです。
【今回のまとめ】30yd圏内で試してみて♪
・一定のリズムで振る。
・入射角が緩やかなやや高めのハーフロブ。
・ボールを包み込むやや低めのハーフロブ。
取材協力/上総モナークカントリークラブ
堀奈津佳(ほり・なつか) プロフィール
1992年生まれ、徳島県出身。ジュニア時代はナショナルチームで活躍し、2011年にプロテスト合格。翌12年に下部ツアーで2勝をあげ、13年「アクサレディス」で初優勝。6月「アース・モンダミンカップ」では2位に8打差を付け2勝目を飾った。現在は森守洋コーチに師事し、ゴルフ道を探究中。