“実戦で役立つロブ&スピン” 兼岩美奈
2015/12/02 09:00
【逆目のライ】 バンカーショットのように!
アプローチで難しい状況といえば、「逆目」のライもあります。素振りをすると芝が逆立ち、抵抗が大きくなる状況です。そんなとき、私はフェースを開いて打っています。芝に負けないように強く打ちすぎてオーバーしたり、反対に緩んで大ショートしたりするのがミスの典型。フェースを開いて打つことで、強く当たったとしても開いた分だけ出球がやわらかくなるため、距離感を合わせやすくなるのです。
スイングは“打ったら終わり”くらいの、フォローを取らないイメージです。バンカーショットと同じような感覚で振ってみるとよいと思います。
【目土の上で】 上から打ち込む!
最後は、ボールが「目土の上」にあった場合。ロフトの立った9番アイアンやPWを持って、体重は9割左サイドに、ボールは右足寄りにセットしてください。始動から積極的にコックを使い、ボールを上から打ち込んでいきます。
「逆目」と同じように、無理にフォローを取る必要もありません。ただ、どうしても出球が強くなるので、グリーン手前でワンクッションさせる距離でピンを狙っていくとターゲットに近づけることができると思いますよ。
兼岩美奈(かねいわ・みな)
1989年2月26日生まれ、岐阜県可児市出身。10歳の頃ゴルフを始め、大学在学中にツアートーナメントを観戦したことがきっかけでプロを志す。昨年5度目のプロテストで合格。ツアープロ高山忠洋のもとで練習に励み、本戦出場を目指す
撮影コース/
北コース 9H Par4(Reg.407y、Back.428y)
ティショットでは左サイドの池、セカンドもツマ先上がりの傾斜が待ち受けるフィニッシングホール。距離も長く、思い切ったショットが好結果をもたらす