女子プロレスキュー!

突然アイアンが曲がりだしたら… 木戸愛

2017/02/15 09:00

“アイアンショットの安定感” をレスキュー♪

昨季のパーオン率13位の木戸。ショットの安定感は年々増している

【アマチュアYさんの悩み】
「アイアンショットが突如右へ左へ安定しないときがあります。そんなときの簡単な対処法があれば教えてください」

木戸愛のレスキュー回答】
私もアイアンショットが突如乱れるときがあります。理由はさまざま考えられますが、主に体の疲れやちょっとしたフィーリングのズレが要因かと思われます。そんな緊急時に最適な対処法をお教えします。

まずは“アドレス”を疑え!

グリップと体の距離が変わってしまうことが問題!

皆さんはラウンド中、スイングをあれこれ直そうとしていませんか? その場でショットを元に戻すことを第一に考えるなら、スイングより“アドレス”を見直すほうが手っとり早いケースが多いです。それは乱れる主な原因が、ボールから離れすぎてしまうことでの前傾の起き上がり、逆に近すぎることでの腕のローテーションの不十分さが考えられるからです。

【対処法】クラブを持たず“ダラ~ン♪”

肩の力を抜くことが重要

対処法は、クラブを持ったままアドレスに入るのではなく、置いた状態で一度アドレスをとることです。いつも通り前傾姿勢をとった後、そのまま腕をダラ~ンと真下に垂らしてみてください。その力感のない状態こそ、正しいグリップの位置がつくれる姿勢といえます。

それでも“引っかけ”が出てしまう人は…

グリーンへの意識が強ければ強いほど、起こりうるミス

アドレスを見直したとしても、ショートアイアンなどで引っかけが出てしまうというケースがあります。「残り距離わずか、いつも通り打てばオンできるチャンス!」 そんなときに限って必ず左へミスが出てしまうという人は、ショット前に一度左足下がりのライで素振りをしてみましょう!

【対処法】“左足下がり”で素振り!

“左足”の踏ん張りを感じられればOK

引っかけの原因は過度な“インサイド・アウト”の軌道であることが多く、軸が右に倒れ、アオリ気味のスイングになっていることが多いです。左足下がりで素振りをすることで、無意識に体の軸が左へ傾き、右寄りだった軸を真ん中に戻すことができるのです。ちょっとした対応ですが効果は絶大! アイアンで曲がりだしたら、この方法で即対応してみてください♪

取材協力/千葉バーディクラブ

■ 木戸愛(きど・めぐみ) プロフィール

1989年生まれ、神奈川県出身。2008年にプロ入りし、09年ステップ・アップ・ツアー「マルナカレディースオリーブカップ」優勝。12年「サマンサタバサガールズコレクション・レディーストーナメント」でレギュラーツアーを制す

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