「つま先上がりでのショット」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーBさんの悩み】
「つま先上がりの傾斜だと、なぜかシャンクしてしまいます…。うまく打つにはどうすればよいですか？」

【加賀其真美のレスキュー回答】
つま先上がりでシャンクが出てしまう原因は、クラブが体の正面から外れてしまっている点だと思われます。まずは、なぜシャンクが起こってしまうのか、その原因からご説明しましょう。

ボールとの「距離が近い」のが原因

つま先上がりでは、通常よりボールとの距離が近くなるため、ボールとの距離感（顔とボールとの間の距離）を保ってスイングしなくてはいけません。通常（平らのライ）でのボール位置より、ヘッドの動きをしっかり把握しておく必要があるのです。

フェースが戻り切らず…シャンクに！！

ボールとの距離が近いのに、いつものようにフルスイングしてしまうと、フェースがスクエアに戻る前にボールに当たってしまいます。これがシャンクの原因だと考えられます。なるべくスイングはコンパクトに。アドレスでは、クラブを短く握り、傾斜に合わせて前傾を起こして構えてください。

腕より「体」の回転を意識する

テークバックから、腕よりも体の回転を意識することがポイントです。腕への意識が強いと、どうしても通常のスイングと同じ感覚となり、体の正面からクラブが外れてしまいます。腕より体全体の回転でボールを運ぶ意識を持ってください。

クラブを「体の正面」から外さない！！

クラブが正面に常に位置していれば、インパクトでフェースの開閉が遅れず、正しい向きにフェースが戻ってくれます。「体の正面」から外さない！ これさえ意識すれば、つま先上がりは簡単に攻略できますよ♪

【今回のまとめ】「つま先上がり」をレスキュー♪

・クラブを短く握る。
・傾斜に合わせ、前傾を起こして構える。
・腕より「体」の回転を意識する。
・クラブが「体の正面」から外れないように振る。

取材協力／カレドニアン・ゴルフクラブ

加賀其真美（かがその・まみ）
1991年生まれ、福岡県出身。父の影響で12歳からゴルフをはじめ、ゴルフの強豪校沖学園へ進学。2012年にプロテスト合格。今季はステップアップツアーを中心にレギュラーツアーにも参戦。シード獲得を目指す。