打った後、ティ残ってる? “姉さん”が教える程よいアッパーブローの作り方 伊藤愛華
「飛距離ロスに悩んでいる人」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーXさんの悩み】
「同じくらいの体格で、ヘッドスピードもほぼ同じ。なのに、ティショットで15~20ヤード置いていかれます…。飛距離に差が出る原因はどこにあるのでしょうか?」
【伊藤愛華のレスキュー回答】
ヘッドスピードが同じでも飛距離に差が出る場合、原因として考えられるのは“ボールの当たり方”の差だと思います。飛距離を決める3大要素(ボール初速・打ち出し角・スピン量)を効率よく生み出せるインパクトになっているかがカギです。私が意識しているのは、ボールをとらえる際のヘッド軌道。同じヘッドスピードでも、軌道次第で飛距離は大きく変わってきます。
1. 最新1Wはアッパー軌道に適している
ドライバーの理想的な軌道は、ヘッドが最下点を過ぎて上昇(アッパー)に転じたタイミングでボールをとらえる「アッパーブロー」です。最新モデルのドライバーは低スピン設計のものが多く、もともとスピン量を抑える構造になっています。そのため、ダウンブローで打ってしまうとスピンが必要以上に増えたり、打ち出し角が低くなったりして、キャリーをロスしやすい。一方、アッパー軌道で打てば打ち出し角が自然に高まり、適正スピンを確保しやすくなります。
2. ティが残るように打つ
では、どのくらいのアッパー軌道が理想的なのか――。アッパーが過度すぎてもアオリ打ちになって、パワーが最大限にボールへ伝わりません。またレベル(平ら)すぎても、今度は打ち出し角が担保できない。私は、ヘッドが抜けた後もティペグが地面に挿さった状態で、ヘッドが抜ければ適度だと考えています。ボールと一緒に吹き飛んでしまっている場合は、最適な軌道で抜けていないと判断しています。
3. ティが残るボール位置を探る
理想的な軌道を生むためには、ティペグの高さを毎回そろえることも重要です。高さの目安は、飛球線後方から見たときにヘッドからボールの頭がわずかに出る程度がベスト。高すぎても低すぎても、理想的な入射角は作りにくくなります。左右の位置は、(プレーヤー目線で)左足かかと線上にボールの右側が沿うようにセットします。最適なボール位置は、プレーヤーそれぞれ異なるので、どこが一番ティペグを残せて振り抜けられるかを探りながら、ベストポジションを見つけてみてください。
【今回のまとめ】打った後のティで分かる!
・最新1Wはアッパー軌道に適している。
・ティが残るように打つ。
・ティが残るボール位置を探る。
取材協力/大宮国際カントリークラブ
伊藤愛華(いとう・あいか) プロフィール
2007年生まれ、東京都出身。現在埼玉栄高校在学中で、25年のプロテストトップ合格。同年QTを16位で突破。ルーキーイヤーとなる今シーズンの初優勝を狙う。好きなアイドルはAAA、SixTONES、SUPER EIGHT。夢はオリンピックに出場し、金メダルを獲ること。明治安田所属