グリーン上の霜をタオルで払いのけてプレー…罰はつく?/ルールQ&A
早い時間帯のスタートで、グリーンが霜(しも)に覆われて一面真っ白になっていた。同組の仲間が「霜があるとボールがうまく転がらないし、ラインもクッキリ残っちゃう」と言い、タオルを取り出してボールとカップを結ぶラインの霜をササっと払いのけた。これはアリ?
グリーン上の霜に関する問題
■1
霜を払いのけても問題ない。罰はない。
■2
霜を払いのけると1罰打。そのままプレーできる。
■3
霜を払いのけると2罰打。そのままプレーできる。
霜があると距離感出ないから…いいでしょ?
◇◇◇◇
正解は「3」
■3
霜を払いのけると2罰打。そのままプレーできる。
グリーン上の霜や露(つゆ)を手やタオルで払いのけることはできません。霜や露はルースインペディメントではないので、ティイングエリアを除き、コースのどこにおいても取り除くことは許されていません(規則8.1)。
ティイングエリア以外の場所でプレーに関わる霜や露を取り除くと「意図するスイング区域の改善・プレーの線の改善」違反で、2罰打が科せられます(規則8.1a)。払いのけた霜は元に戻せないので、プレーはそのまま続行できます。
これに対して、グリーン上の木の葉や松かさは手やタオルで払いのけても(同じ行為ですが)罰はありません。2019年のルール改正で木の葉や松かさや虫などのルースインペディメントは、コースのどこにあっても、いつでも取り除くことができるようになりました。(ルール解説&イラスト/小山混)
<ゴルフ規則>(抜粋)
規則8.1ーストロークに影響を及ぼす状態を改善するプレーヤーの行動。
「コースはあるがままにプレー」という原則を守るために、次の「ストロークに影響を及ぼす状態」(コース内外を問わず)は保護される。したがって、 この規則はプレーヤーが行う次のストロークに対してその状態を改善することを制限している:
・止まっているそのプレーヤーの球のライ
・そのプレーヤーの意図するスタンス区域
・そのプレーヤーの意図するスイング区域
・そのプレーヤーのプレーの線
・そのプレーヤーが球をドロップまたはプレースすることになる救済エリア
この規則はラウンド中と、規則5.7aに基づくプレーの中断中の両方で行われる行動に適用する。
規則8.1aー認められていない行動。
プレーヤーはストロークに影響を及ぼす状態が改善されてしまう場合には次の行動をとってはならない。
(1) 次の物を動かす、曲げる、壊す:
・生長または付着している自然物。
・動かせない障害物、不可分な物、境界物。
(5) 露、霜、水を取り除く。
規則8.1aの違反の罰:一般の罰。
出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より
小山混 プロフィール
イラストレーター、ゴルフルール研究家。東京生まれ。立教大学卒。新聞・雑誌・Webで複雑なゴルフルールをやさしく解説。ゴルフは鹿沼CCの月例競技会にエントリー。HDCPは17。著書に『はじめてのゴルフルール』『New! いちばんたのしいレクリエーションゲーム』(主婦の友社)、『英語とゴルフ一石二鳥』(ゴルフダイジェスト社)がある。