バンカー内でスタンスをとっていたらボールが動いた…このルーリングは?/ルールQ&A

バンカー内でスタンスをとっていたらボールが動いた…このルーリングは?/ルールQ&A

バンカーの斜面にボールが止まった。慎重に両足の位置を決めていたら、ボールが動いた。スタンスをとったことでボールが動いたとは思えない。こんな場合のルーリングは?

バンカー内で動いたボールに関するルール

■1
スタンスをとったときにボールが動くと、自動的に1罰打。ボールはリプレースする。

■2
自分がボールが動く原因でなければ罰はない。ボールはそのままプレーする。

■3
自分がボールが動く原因でなければ罰はない。ボールはリプレースする。

バンカー内でスタンスをとっていたらボールが動いた…このルーリングは?/ルールQ&A

あれ?どうなるんだっけ?ルール忘れちゃったな…。

◇◇◇◇

正解は「2」

■2
自分がボールが動く原因でなければ罰はない。ボールはそのままプレーする。

かつて2011年までのルールでは、ハザード(バンカー)内でスタンスをとった後にボールが動くと、「アドレスの後に動いたボールはプレーヤーが動かしたとして1罰打を受けてボールはリプレースする」でした。

2026年現在は、「スタンスをとった後にボールが動いた」場合のバンカーのルーリングはジェネラルエリアにおける3つの原因と処置に一本化されました。すなわち、1.プレーヤー本人とそのキャディが原因、2.風や水や重力などの自然の力、3.外的影響(1、2を除くすべての人間や動物、自然物や人工物)が原因の3つです(規則9.2b)。

それぞれの処置は、1.プレーヤー本人が原因と分かっている場合は1罰打を受けボールはリプレース(リプレースしないと2罰打)。2.そうでない場合は、風や水や重力などの自然の力が原因とみなし、無罰でボールが止まった位置からそのままプレー。3.外的影響の場合は無罰でリプレース。さらに1か3か「分かっているまたは事実上確実」でない場合は、2の自然の力がボールを動かしたものとする、になります。

設問では「自分がスタンスをとったことがボールが動く原因になったとは思えない」を信じ、2の処置が正解となります。(ルール解説&イラスト/小山混)

ーーーーーー
<ゴルフ規則>(抜粋)
規則9.2bー球を動かした原因の決定
止まっているプレーヤーの球が動いた場合:
・その球を動いた原因を決定しなければならない。
・その原因によって、プレーヤーがその球をリプレースしなければならないのか、あるがままの状態でプレーしなければならないのか、また、罰があるのかを決定する。
(1) 可能性のある3つの原因。プレーヤーがストロークを行う前に、止まっていた球が動いた場合、規則はその原因の可能性を次の3つに限定している:
・風や水などの自然の力(規則9.3参照)。
・プレーヤーの行動(そのプレーヤーのキャディの行動を含む)(規則9.4参照)。
・外的影響(ストロークプレーの他のプレーヤーを含む) (規則9.6参照)。

規則9.3
自然の力が動かした球
自然の力(例えば、風や水)が止まっているプレーヤーの球を 動かす原因となった場合:
・罰はない。
・その球を新しい箇所からプレーしなければならない。
規則9.3に違反して誤所から球をプレーしたことに対する規則14.7aに基づく一般の罰。

規則9.4ープレーヤーが拾い上げた、または動かした球
この規則はプレーヤー(そのプレーヤーのキャディを含む)が止まっている自分の球を拾い上げたり、プレーヤーまたはそのキャディの行動が自分の球を動かす原因となったことが「分かっている、または事実上確実」な場合にだけ適用する。
規則9.4aー拾い上げた、または動かした球をリプレースしなければならない場合
プレーヤーが止まっている自分の球を拾い上げたり、その球が動く原因となった場合、その球は元の箇所(分からない場合は推定しなければならない)にリプレースしなければならない(規則14.2参照)。
規則9.4に違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰。

規則9.6ー外的影響が拾い上げた、動かした球
外的影響(ストロークプレーの別のプレーヤーや別の球を含む)がプレーヤーの止まっている球を拾い上げたり、動かしたことが「分かっている、または事実上確実」な場合:
・罰はない。
・その球を元の箇所にリプレースしなければならない(分からない場合は推定しなければならない)(規則14.2参照)。
これはそのプレーヤーの球が見つかっていたかどうかにかかわらず適用する。
規則9.6に違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰: 規則14.7aに基づく一般の罰。

規則23.5ー(2) 球を動かした原因を決定するための「分かっている、または事実上確実」の基準。
・プレーヤー、相手、外的影響は、それが原因であることが「分かっている、または事実上確実」な場合にだけ、球を動かす原因となっていたと扱われる。
・上記のうち少なくとも1つが原因であったことが「分かっている、または事実上確実」ではない場合、自然の力が球を動かしたものと扱われる。
この基準を適用する場合、合理的に入手できるすべての情報を検討しなければならない。つまり、これはプレーヤーが知っているすべての情報、または合理的な努力によって、そして不当にプレーを遅らせることなく得ることができるすべての情報を意味する。

出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より

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小山混 プロフィール

イラストレーター、ゴルフルール研究家。東京生まれ。立教大学卒。新聞・雑誌・Webで複雑なゴルフルールをやさしく解説。ゴルフは鹿沼CCの月例競技会にエントリー。HDCPは17。著書に『はじめてのゴルフルール』『New! いちばんたのしいレクリエーションゲーム』(主婦の友社)、『英語とゴルフ一石二鳥』(ゴルフダイジェスト社)がある。

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