ライン上の気になるボールをマークしてもらいたい…ってアリ?/ルールQ&A
グリーンそばのアプローチ。あわよくばラインに乗せてバーディゲットと行きたいところだが、プレーライン上そばに気になるボールがある。マークしてもらえるのかな?
プレーライン上のボールに関する問題
■1
プレーライン上近くでも、「気になる」だけではマークは頼めない。そのままプレー。
■2
プレーライン上近くで、気になるボールはマークして拾い上げてもらえる。
ボールをマークしたってそこに打てないって?よーし、見てろ~
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正解は「2」
■2
プレーライン上近くで、気になるボールはマークして拾い上げてもらえる。
プレーの線上近くで気になる、邪魔なボールはマークして拾い上げてもらうことができます。「拾い上げ」を要請されたプレーヤーは、拾い上げをせずに、先にプレーすることもできます(R15.3b)。
要請にこたえ、マークしてボールを拾い上げたプレーヤーは、規則で「そのボール」を拭くことができません。ボールを握ったりポケットに入れたりすると、(ボールを拭く意図がなかったとしても)ボールを拭いたことで1罰打が科されるので注意しましょう(R14.1C)。ボールは指で軽くつまんでおきましょう。
2023年1月の規則改訂後、追加のルール詳説で、「芝カスや泥などがついておらず、最初からきれいと分かっていたボールは握ったりポケットに入れてもペナルティなし」という前述の規則を緩和する「罰なし」裁定が出ました(オフィシャルガイド詳説14.1c/1)。(ルール解説&イラスト/小山混)
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<ゴルフ規則>(抜粋)
規則15.3bープレーの障害となるコース上にある球。
(1)別のプレーヤーの球による障害の意味。次の場合にこの規則に基づく障害があることになる:
・別のプレーヤーの止まっている球がプレーヤーの意図するスタンスや、意図するスイング区域の障害となる可能性がある。
・別のプレーヤーの止まっている球がプレーヤーのプレーの線上やその近くにあり、意図するストロークを行うとそのプレーヤーの動いている球がその球に当たる合理的な可能性がある。
・別のプレーヤーの止まっている球が、プレーヤーがストロークを行うときに気が散るぐらい近くにある。
(2)障害となる球から救済が認められる場合。
コース上にある別のプレー ヤーの球がプレーヤー自身のプレーの障害となる可能性があるとそのプレーヤーが合理的に考えた場合:
・プレーヤーはその別のプレーヤーにその球の箇所をマークして拾い上げることを要請することができるが(規則14.1参照)、球はふいてはならず(ただし、規則13.1bに基づいてパッティンググリーンから拾い上げる場合を除く)、元の箇所にリプレースしなければならない(規則 14.2参照)。
・その別のプレーヤーがその球を拾い上げる前にその箇所をマークしなかった、または認められていないのに拾い上げた球を拭いた場合、そのプレーヤーは1罰打を受ける。
・ストロークプレーに限り、この規則に基づいて球の拾い上げを要請されたプレーヤーは、そうする代わりに先にプレーすることができる。
自分の球が別のプレーヤーのプレーの障害となる可能性があるとプレーヤー自身が考えただけではこの規則に基づいて球を拾い上げることは認められない。
規則15 プレーヤーが別のプレーヤーに要請されていないのに自分の球を拾い上げた場合(ただし、規則13.1bに基づいてパッティンググリーンの球を拾い上げる場合を除く)、そのプレーヤーは1罰打を受ける。
規則14.1cー球を拭くこと。
パッティンググリーンで拾い上げた球は常に拭くことができる(規則13.1b参照)。
パッティンググリーン以外の場所で拾い上げた球は、次の理由により拾い上げた場合を除き、常に拭くことができる:
・球が切れたか、ひびが入ったかを確かめるため。拭くことは認められない ( 規則 4.2c(1) 参照 )。
・球を確認するため。確認のために必要な程度だけ拭くことは認められる ( 規則 7.3 参照 )。
・球がプレーの障害となるため。拭くことは認められない ( 規則 15.3b(2) 参照 )。
・球が救済を認められる状態にあるかどうかを確かめるため。プレーヤーが規則に基づいて救済を受けるのでなければ、拭くことは認められない (規則16.4参照)。
プレーヤーがこの規則に基づいて認められていないのに球を拭いた場合、1罰打を受け、その球を拾い上げていた場合はリプレースしなければならない。
(オフィシャルガイド詳説)規則14.1 :球をマークすること、拾い上げること、拭くこと。
14.1c/1 拾い上げた球を拭いてはならない場合にはプレーヤーは慎重にならなければならない。
プレーヤーが規則14.1cに規定されている「拭くことが認められない」4つの規則のうちの一つを適用している場合、球を拭く意図がなかったとしても、その行動自体が球を拭く結果となる可能性があるので、プレーヤーが避けるべき行動がある。
例えば、プレーヤーが芝などの破片が貼り付いている自分の球を拾い上げ、自分のキャディに投げ、そのキャディがタオルでその球を受け取った場合、 芝などの破片の一部が取り除かれる可能性が高く、その球は「拭かれた」ことを意味している。同様に、プレーヤーがその球をポケットの中に入れたり、地面に落とす場合、そうした行動はその球から芝などの破片を取り除く結果となる可能性があり、その球は「拭かれた」ことを意味している。
しかしながら、拾い上げる前にきれいであることが分かっていた球を拾い上げた後でプレーヤーがそうした行動をとった場合、その球は拭かれていないので、プレーヤーは罰を受けない。
出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より
小山混 プロフィール
イラストレーター、ゴルフルール研究家。東京生まれ。立教大学卒。新聞・雑誌・Webで複雑なゴルフルールをやさしく解説。ゴルフは鹿沼CCの月例競技会にエントリー。HDCPは17。著書に『はじめてのゴルフルール』『New! いちばんたのしいレクリエーションゲーム』(主婦の友社)、『英語とゴルフ一石二鳥』(ゴルフダイジェスト社)がある。