サイエンスフィット レッスン

シャンクに潜むスイングの根本的問題を解決(後編)

2019/10/24 17:00
前回、左手首の動きがプロと正反対であることが発覚(赤線:プロ、黒線:受講者)

突発的なミスに思えるシャンクですが、そこにはスイングの根本的な問題が潜んでいることが多いものです。前回は、7割近くも左足体重になっていたアドレスを、左右5対5に修正し、アウトサイドイン軌道を軽減するドリルを行いました。今回は、いよいよ大きな問題点となっている、左手首のヒンジ(手のひら側や甲側に折れる動き)を改善していきましょう。

トップで左手首のヒンジが手の甲側に折れるアマチュアが多い

コンスタントに100を切れない人は、左手首のヒンジに必ず何らかの問題があることが分かってきました。特に多いのは、トップに向かって、このように左手首のヒンジが甲側に折れてしまうケースです。フェースが大きく開き、球がつかまらないので、アウトサイドイン軌道が定着してしまいがちです。前回お話した通り、トップに向かって左手首が手のひら側に折れていくプロとは、正反対のヒンジの動きになっているのです。

【受講者の悩み】
「このところ、ゴルフが絶不調です。ドライバーの飛距離が出ないことに始まり、とにかくアイアンはシャンクばかりで悩んでいます。ダウンスイングで左腕を外旋して、フェースを返すようにするとか、いろいろ試していますが、この不調から抜け出せません…」(高橋さん ゴルフ歴8年、直近スコアは96)

ラケットを使って正しいヒンジの使い方を覚えよう≫
1 2 3 4 5