サイエンスフィット レッスン

体の回転でつかまえる「Fタイプ」スイング(前編)

2020/01/09 17:00

スイングの目的とは何か?

インパクトの瞬間のヘッド軌道(青い点)はプロに近く、良好ですが…

レッスンに入る前に、ちょっと考えてみて欲しいのですが、「スイングの目的」とは一体何でしょうか?もちろん、それは「狙った地点に安定してボールを運ぶこと」ですよね。それをもっと突き詰めると「いつも最大の加速でスクエアにインパクトすること」です。山外さんのヘッド軌道は、インサイドアウト&アッパーブローのプロゾーンに位置しますが、スイングの目的という視点で見ると、まだまだ不十分です。

タメが浅くヘッドが加速する前にインパクトを迎える

不十分な点の一つは、シャフト挙動でわかります。タメの最大角度が、プロ平均の130度と比較すると、72度と浅く、手元が減速するタイミングがプロと比べて遅くなっています。簡単に言うと、ヘッドの加速の仕方が悪く、しかも、ヘッドの最大加速を迎える前にインパクトしています。逆に言えば、飛距離にはまだまだ伸びしろがあるということです。今回のテーマは、球をつかまえる左手首のヒンジですが、その使い方をマスターすると、シャフトの挙動も自ずと改善するはずです。

左手首の「山」をキープしてつかまえる≫
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