サイエンスフィット レッスン

プロ・アマ比較/スイング動作の決定的な違い【ヒップ編】

2020/04/30 17:00

ダウンスイングでは逆に、左のお尻を真後ろに押すだけ

腰がスライドするダウンスイングはクラブが寝てしまいがち

プッシュアウトや引っかけに悩む上級者に多く見られるのが、ダウンスイング時に腰が突き出る動きです。腰を回転しているつもりでも、体の正面方向に流れてしまいがちです。その結果、腕の通り道が塞がれて、自然なフェースターンができず、球が右に真っすぐ右へ抜けるプッシュアウトになります。それを嫌って、手をこねて返そうとすれば、チーピンにもなります。まっすぐ飛ばすには、インパクト付近でのタイミング合わせが必要となり、それをいつも好調に保つのはとても困難です。

背後に置いた障害物を左のお尻で真後ろに強く押す感覚が大切

右のお尻を真後ろに押すテークバックができたなら、ダウンスイングは左のお尻をグッと真後ろに押すだけです。それだけで、腰がクルッと反転します。左のお尻を強くグッと押すタイミングとしては、切り返し直後が理想。プロは、切り返し直後からハーフダウンにかけて、このお尻の動きが顕著です。ハーフダウン以降はその惰性で自然に腰が回転する感覚です。

背後の壁をお尻でグッと押す練習も効果的

テークバックでは右のお尻を真後ろに押す。ダウンスイングでは、切り返し直後から、左のお尻を真後ろに押す。つまり、腰を回転させようと意識する必要はなく、ただ、左右のお尻を交互に真後ろへと動かすことだけに集中すればよいのです。この意識改革だけで、左右のスウェーや軸ブレ、トップでのリバースが全部改善されて、すくい上げ、打ち込み過ぎ、プッシュアウトやチーピンといった問題に、速やかに対処できるはずですよ。

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