右を嫌うとチーピンが出る人はココをチェック
アドレス時の左腕の内旋角度はナチュラルグリップをキープせよ
小澤さんは、フックが出るときには、必ずフックグリップが強まっている傾向が見られます。コースではなおさら、右を嫌うと無意識に強まることは明らかです。つまり、各ホールの景色ごとにアドレス時の左腕とフェースの向きが変わってしまい、アドレスの時点で、すでにチーピンを打つ準備をしていたわけです。
中上級者だけではなく、初級者にも通じる肝心なポイントは、フェース向きと左グリップの関係をいつも一定に保つことです。そして、クラブを持たずに腕を脱力して垂らしたときの、左腕の甲の向きで握ることが大切です。小澤さんの場合、脱力した左腕の内旋角度は38度前後。つまり、左腕の内旋角度はいつも40度前後でグリップすべきなのですが、小澤さんは時に、60度近くも内旋しているのです。ボディターンタイプは、左腕の内旋角度が大きくなりやすい傾向にあります。
フェース向きと左グリップの位置関係を一定にするポイントは、ヘッドをソールする前にグリップを決めることに尽きます。ソールしてからグリップを決めると、その位置関係が狂いやすくなるからです。まず、左腕を脱力した状態の、左手の甲の向きのままグリップします。これがナチュラルグリップです。そこから、クラブヘッドを正面に上げて、トウが時計の11時半から12時くらいになるようにセットするルーティンを、アドレス前に加えましょう。一度セットしたら、打ち終わるまで絶対に握りかえないことが肝心です。
ナチュラルグリップで握り、フェース向きとグリップを一定に保てば、もうつかまり過ぎを恐れることはありません。腰の積極的な回転で球をつかまえるのがボディターンタイプなので、つかまりすぎるのを嫌って、腰の回転を制限してしまうのはダメ。さらにチーピンから抜け出せなくなります。そのため、次の段階としては、腰の回転をより意識して振り抜くことになります。では、今回のレッスンを動画でご覧ください。