サイエンスフィット レッスン

ゴルフを始めたらまず上達の最速ルートを知ろう

2021/06/19 12:00
3つの解析で自分のスイングタイプや課題が明確に

ゴルフを始めてから日が浅い人ほど、自分に適したスイングタイプを知ることが重要です。タイプにより、グリップの握り方からテークバック、ダウンスイングに至るまで、レッスン内容が大きく異なるからです。今回は、スライスに悩むゴルフ歴1年の方が受講しました。タイプが判明したことで、今すでにある良いところを最大限に生かした、上達への最速ルートが明らかになりました。

■今回の受講者は…

「当たってもスライスしてしまうし、飛距離も出ません。まともにフェースに当たらないことも多くて、低いゴロばかりになってしまうこともあります。野球をやっていましたが、ゴルフのスイングとはちょっと感覚が違うようですね…。どうしたら良くなるのか分かりません」(桑田さん、ゴルフ歴1年、平均スコア140前後)

3Dモーションキャプチャーでスイングタイプを分析

ゴルフのスイングには、リストターンタイプとボディターンタイプの、2つのタイプがあります。特に初心者の方は、自分がどちらのタイプに適しているのかを知り、そのタイプに合った練習に的を絞った方が、圧倒的に上達が早くなります。ヘッド挙動解析、シャフト挙動解析、3Dモーションキャプチャーを使った動作解析と、3つの分析をすることで、自分の目指すべきタイプが明らかになります。

ヘッド挙動の結果はインサイドアウトのレベルブロー

アベレージゴルファーの7割が陥るのは、アウトサイドイン軌道です。これは、分析の第一段階となるヘッド挙動解析で分かります。後ほどお話しますが、ゴルフクラブの特性を理解していないと、フェースが開いたままのインパクトを繰り返してしまいます。当然、球筋はスライス。すると今度は右へ飛ぶのを嫌って、アウトサイドイン軌道へと陥っていきます。桑田さんの場合、まだゴルフを始めて1年ということもあり、軌道はインサイドアウトのレベルブローで、まったく悪くありません。しかし、このままゴルフを続けていくと、間違いなくアウトサイドイン軌道になっていきます。

タメの角度はプロ並み!

次の分析はシャフト挙動です。桑田さんのデータですごく良いところは、タメが大きい点です。タメの度合いを表す「アンコック角」がプロ並みの150度近い数値になっていて、すごく飛ばせるポテンシャルを秘めていることが分かります。そして、スイングタイプを知るための参考となるのが「リストターン比率」。桑田さんの場合は数値が高く、腕を積極的に使ってスイングしていることが分かります。どちらのタイプかは、モーションキャプチャーによる動作解析で、はっきりと分かりますよ。

ゴルフクラブの特性を知り、うまくコントロールしよう≫
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