サイエンスフィット レッスン

ゴルフを始めたらまず上達の最速ルートを知ろう

2021/06/19 12:00

ゴルフクラブの特性を知り、うまくコントロールしよう

インパクトで左腕の回旋角度が戻っていないことが判明

動作解析で左腕の回旋角度を追ってみると、アドレス時は19度の内旋角度で握っているのに対して、インパクト時は65度。この数字は、アドレス時とインパクト時で、ほぼそろっているのが理想ですが、テークバックで内旋した左腕が46度も戻っていません。フェースが開いたままインパクトしているので、スライスになったり、大きく開きすぎるとボールの頭を叩いてチョロになったりするミスが出てしまいます。

「ナチュラルグリップ」の角度を計測

モーションキャプチャーで、ナチュラルグリップの角度を見てみましょう。ナチュラルグリップとは、腕を脱力してダランと下げたときの左手の甲の角度で、桑田さんは、およそ35度内旋しています。左手甲の向きが、飛球線方向に近ければリストターンタイプ、体の正面方向に近ければボディターンタイプと判断できます。つまり桑田さんは、ボディターンスイングが適しているにもかかわらず、腕を積極的に返すことで球をつかまえようとしていたのです。ボディターンタイプの桑田さんが、まず取り組むべきは3つだけです。

ナチュラルグリップの角度を変えずにグリップ

その前に、ゴルフクラブの特性を知っておきましょう。ヘッドの重心位置によって、何も考えずに振るとフェースが開いてしまうこと。そして、インパクトではヘッドのトウ側が下がってヒールが浮いてしまうことです。取り組むポイントの1つ目は、ナチュラルグリップの角度でそのまま握ること。桑田さんは、ナチュラルグリップが35度なのに、19度で握っていました。インパクトでは、ナチュラルな角度に戻ろうとするので、グリップ時から16度もフェースが開いている状態だったのです。

フェースをコントロールする2つの練習法

2つ目は、テークバックとダウンスイングで、バックフェースに乗ったボールを落とさないイメージで振ること。まずは、ハーフスイングから始めて、その感覚を保ったまま、振り幅を大きくしていきましょう。最後の3つ目は、ボールの下の地面にシールを貼り、ボールを打とうとせず、下のシールを飛ばすように振ることです。この意識により、クラブヘッドのトウが下がって、ヒールが浮くことを抑えていきます。

気持ちの悪いゴロがまったく出なくなり、球を芯でとらえられて、まっすぐ飛ばせるようになりましたね!フェアウェイウッドも、同じ感覚で振れば、簡単に当てられるようになります。では、今回のレッスンを動画で見てみましょう。

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