シャットフェースはやりすぎに注意
2021/08/28 12:00
ハーフバック以降はフェースが開いていくのが理想
テークバックでフェースを開かないことは、ゴルフを始めたばかりの人にとっては基本です。しかし、女子プロの数値で示したとおり、絶対に開いてはいけないということではなく、開き過ぎないようにコントロールするということです。まずは、ハーフバックを改善しましょう。クラブが腰まで上がったところでは、ヘッドのトウが真上を向くようなイメージを持ってください。
ハーフバックまでフェースコントロールができたなら、それ以降、トップまではフェース管理を強く意識する必要はありません。左肩を入れながら、右ひじを下に向けた状態で折りたたんでいくだけです。そうすると、飛球線後方から見たときにトップでフェースがやや右上を向きます。こうして、テークバックで自然なフェースの開きを得られるようになります。
前田さんがもう一つ注意すべきなのは、グリップの時点からかなりクローズフェースになっている場合があること。グリップとフェースの向きの関係をいつも一定に保つことが肝心です。体の正面にヘッドを上げて、トウの向きを時計の12時から11時方向を目安にいつも一定になるようにして、そこでグリップを決めましょう。当然、アドレスに入ってからの握り直しは禁物です。グリップとフェースの関係を一定に保てなくなるからです。
過剰なシャットフェースからシャフトクロスするスイングでチーピンに陥るケースは、アウトサイドイン軌道でスライスに悩むケースよりも、改善に時間がかかります。今回のレッスンをしっかりと実践し、あせらずに長い目でスイング改善に取り組んでいきましょう。では、今回のレッスンを動画でご覧ください。