サイエンスフィット レッスン

アウトサイドイン軌道が一瞬で改善できるケース

2022/04/29 13:00
スライスとたまに出るチーピンに悩む受講者のスイングを分析

アウトサイドイン軌道に陥ってしまう大半の原因は、フェースが開いたままのインパクトになっていること。テークバックでフェースを開かないようにすることが最優先の課題となりますが、これを行うとアウトサイドイン軌道がさらに悪化してしまう方もいます。このようなケースは、極めて短時間で軌道を改善することが可能です。

今回の受講者は…

「基本的にはスライスが出やすいのですが、ときどき左に出て左に曲がるというミスもあります。テークバックでフェースを開かないように意識していても、なかなか今の状況から抜け出すことができません」(和田さん ゴルフ歴2年、平均スコア95)

計測では左に出て左に曲がる弾道が続く

ヘッド挙動と弾道の解析では、スライスは出ず、左に出て左に曲がる球が多く見られました。ドライバーの軌道は、4度のアウトサイドインで、2度のアッパー軌道でした。ここで注目したいのは、左へ飛ぶミスショットに見えても、スイング軌道に対して実はナイスショットである点。軌道をインサイドアウトにできれば、すぐに安定したドローボールが打てる感じがありますよ。

シャフトの動きでリストターンタイプかボディターンタイプかを判別

テークバックでフェースを開かないように管理しているにもかかわらず、アウトサイドイン軌道が改善されない場合は、スイングタイプの違いを疑ってみるべきです。和田さんのシャフト解析では、球をつかまえるリストワークが自然にできるリストターンタイプであることが判明しました。前傾して腕を脱力したときに、手の甲が飛球線方向に向く人が、このタイプになります。

フェースをシャットにすると胸が回りにくくなることを体感

リストターンタイプは、テークバックでフェースをシャットに保とうとすると、胸の回転が浅くなり、アウトサイドイン軌道が強くなる傾向にあります。一方、ボディターンタイプは、テークバックでシャットフェースに保つ方が、インサイド軌道で振りやすくなります。これは、あくまでタイプの問題で、どちらが優れているということはありません。

フェースを開閉させることで自然とインサイドアウト軌道に≫
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