サイエンスフィット レッスン

フェースローテーションを習得して飛距離アップ(分析編)

2022/12/24 14:00
ドライバーがスコアを乱す元凶と悩む受講者が登場

ゴルフスイングを習得する最初のステップは、まずフェースの開閉を抑えて体の回転で振り、インサイドアウト軌道にすることです。これにより、スライスから脱却できてミスヒットが少なくなります。これだけでもゴルフは十分に楽しめますが、飛距離に関しては不十分になりがちです。加えてゴルフクラブという道具を上手く使うことでヘッドが自然に走り、飛距離アップにつながるのです。今回は、飛距離アップに必要なフェースローテーションについて、2回にわたってレクチャーしましょう。

今回の受講者は…

「ドライバーが思うように飛ばず、左右に散ることが一番の悩みです。フェアウェイウッドでも飛距離が変わらないので、方向性を重視すると今はドライバーを使う意味がないほどですね…。OBになったり、飛ばなかったりと、ドライバーが最もスコアを崩す原因なので改善したいです」(大久保さん ゴルフ歴15年 直近のスコア120)

ヘッド軌道はインサイドアウトで振れているがややダウンブロー気味

もしも今、アウトサイドイン軌道なのであれば、飛距離アップ以前の問題なので、まずはそこを確認します。インパクトの瞬間のヘッド挙動を計測するとインサイドアウト軌道なので、スイングの一番の基本はクリアしています。ダウンブロー軌道が気になるところですが、今回のレッスンの流れの中で自然に良くなると思われます。

タメはあるがインパクト手前でグリップ側にブレーキがかからず、ヘッドと一緒に動いてしまっている

シャフト挙動に関しては、ある程度ダウンスイングでタメることができていて、タメが少ないことで飛距離を損なっているわけではありません。しかし、インパクトの周辺で、ヘッドとグリップが一緒に動いている様子がわかります。つまり、ヘッドがグリップを追い越さず、ヘッドが走っていないのです。ここが、今回の大きなポイントになりそうですね。

女子プロと同じように体重移動がしっかりとできています

体重移動もかなり良いですね。トップで75%くらい右足に体重が乗って、フォローでは100%左に乗っています。トップで左足に乗って、フォローで右足に乗る逆体重には陥っていないし、体の使い方も良好です。現在、飛距離に不満があるものの、コンスタントに100を切れるレベルにあるスイングだと思いますよ。モーションキャプチャーで、もう少し体の動きを探ってみましょう。

ヘッドが走らずパターの延長のようなスイング≫
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