フェースローテーションを習得して飛距離アップ(ドリル編)
アマチュアの7割は、テークバックでフェースが大きく開き、アウトサイドイン軌道に陥っています。これが上達を妨げる最大の原因。まずは、シャットフェースでグリップしてフェースの開きを抑えつつ、体の回転で振ることにより、インサイドアウト軌道に修正することが大前提です。しかし、それだけではその人が本来出せるはずの飛距離には至りません。飛距離アップのために、ゴルフクラブの特性を生かしたフェースローテーションをプラスしていきましょう。
「前回の分析では、インサイドアウトのスイングができていることや、体重移動や体の回転など、自分のスイングの良い面を知ることができました。一方で、インパクトではヘッドがグリップを追い越さず、パターのように振っていることが、飛距離の出ない原因であることも分かりました。どのように改善できるのか、興味津々です」(大久保さん ゴルフ歴15年 直近のスコア120)
フェースローテーションというと、体の回転を抑えて手をこねるようなイメージになってしまいがちです。今しっかりとできている体の回転を損なわず、適切なフェースローテーションを加えていく一連の流れをご紹介します。まずは、狭いスタンスから右足を一歩引いたアドレスで構えてみましょう。
右足を一歩引いたアドレスで、何も考えずにそのままスイングしてください。右足を引いているのでフォロー側の体の回転が適度に制限され、腕の振りが主体となったスイングになります。ですから、今まで通りの体の回転でスイングすれば、自然にフェースローテーションを生かした腕の使い方が分かってきます。左にフックしていく球が出るようになるまで練習してください。この打ち方でも自分の飛距離の6、7割程度は出せるようになります。
次のステップは、右手の使い方のイメージを知るためのドリルです。右手にボールを持ち、スイングするイメージでティのあたりに投げ、地面に当てるようにしてください。しっかりと体を使って、ボールを地面にぶつける感じです。トップで上を向いていた右手のひらを、ボールの方へ向けていく感覚を身につけましょう。決してインパクトの直前で急激に手をこねるような感じではありません。