サイエンスフィット レッスン

アプローチの悩みを解決する「グリップエンドの魔法」

2023/07/31 11:00

“グリップエンドの向き”がアプローチ改善のポイント

辻梨恵プロ(右)と受講者(左)ではインパクト直前のグリップエンドの向きが違う

今回のレッスンのポイントは、胸の回転量が足りないからといってそこを意識するわけではないということです。意識すべきは、ダウンスイング時のグリップエンドの向き。インパクト直前のグリップエンドの向きを、プロと比較してみましょう。プロはグリップエンドがターゲット方向よりも左を向いているのに対して、松谷さんのグリップエンドはターゲットより右方向を向いています。この状態のまま胸を回そうとすれば、シャンクに悩まされることになってしまいます。

グリップエンドを左足太ももに突き刺すイメージでダウンスイング

まずは、小さいスイングのアプローチから、グリップエンドの向きを整えていきましょう。インパクトに向かって、グリップエンドを左足の太ももに突き刺していく意識です。そうすることでアプローチでしっかりとボールにコンタクトできるようになり、大きなミスが激減します。アプローチでこの動きを覚えたら振り幅を大きくしていき、さらに番手を上げて練習しましょう。アイアンからドライバーまで、ショット全体においてミート率が上がっていくはずです。

グリップエンドの向きを意識しながら左手1本スイング

グリップエンドの向きを整えるもうひとつのドリルは、左手1本でのショットです。ただし、球をつかまえようとして左手首を甲側に折らないように注意しましょう。左手1本でも先ほどと同じように、インパクトに向かって左足太ももにグリップエンドを突き刺すような意識で練習してください。実は、グリップエンドの意識だけでも、腕の動きにつられて自然と胸の回転量が増してくるのです。

それでは、今回のレッスンを動画でおさらいしましょう。

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