トップで左手首が折れる本当の理由

軌道は悪くないのですぐに直りますよ！

ビデオの分析では、大きくアウトサイドインになっているとは思えず、ややフェード軌道という感じです。インパクトの瞬間のデータは、約1.7度のアッパブローで、1.4度のインサイドアウト。軌道はインサイドアッパーで、プロが属する軌道になっています。多くのスライサーは、球を掴まえようとして、アウトサイドインの軌道に陥りますが、まだそこまで症状は進行していないようです。そうなると、問題はフェース向きだけに限定できますし、すぐに改善できると思いますよ。

軌道に対して、フェース向きが直行していれば、ボールは軌道の方向にまっすぐ飛んでいきます。柴田さんのインパクトの瞬間のフェース向きを見てみると、8度開くこともあれば、逆に2度クローズということもあり、インパクトでの開き具合が一定していませんね。10度もの差があれば、球筋が安定しなくて当然です。テークバックで開いたフェースを、ダウンスイングで戻そうとすると、戻りきらなかったり、あるいは戻し過ぎてしまったりと、タイミングを合わせづらく、ショットが不安定になります。テークバックでフェースを開かせなければ、フェースを戻す必要もなく、もっとシンプルになると思いませんか？