サイエンスフィット レッスン

スイングの欠点丸見え!新システム始動【1】

2017/07/27 05:00

逆体重と体の開いたインパクト

「ヘッド挙動」のデータだけで見る限り、とても上手く安定して打てているというのが、松原さんのスイングです。実は、これは多くの中上級者レベルにも当てはまります。スイング全体で、インパクトを上手くアジャストできているのです。しかし、「シャフト解析」では、ほとんどヘッドが走っておらず、テークバック中のフェースの開きといった、見逃せない部分も見えてきました。体の動きを体重センサーとモーションセンサーで測る「動作解析」では、まず、体重がほとんど右に乗っていない事実が明らかになりました(動画右上部)。アドレス時は左足に7割も乗っていて、トップで右足に6割程度でした。リバース体重になっていることは明らかです。

インパクトで、腰と肩の角度差がないのも、松原さんの「動作解析」で注目したいところです。腰と肩ともに、およそ48度です。体の正面でインパクトするといっても、実際にはプロでも20度程度、胸が開きます。しかし、松原さんの場合、腰も肩も一緒に回っている状態です。このことによって、テークバックで開いたフェースを上手く戻していると言えますが、クラブと体全体が等速で回るので、ヘッドが走らず飛距離が伸びないのは当然なのです。

多くのアマチュアに見られる「腕遅れ」≫
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