スイングの欠点丸見え!新システム始動【2】
2017/08/03 05:00
フェースの向きと体重移動は連動する
インパクトの軌道を改善するにも、体重移動を改善するにも、テークバック時のフェース管理が大きなポイントとなります。松原さんのデータでは、ハーフバックでのフェースの開きが約30度、トップでは約55度でした。一方、女子プロの平均値では、それぞれ約10度と約32度。ハーフバックの時点で女子プロの平均値より約20度も大きく開いているのです。このように、テニスラケットを使って、ハーフバックの手前のくらいまでは、腕を捻らず体の回転だけで上げるように意識しましょう。
ここで改めて、体重移動の変化をチェックしてみましょう。アドレスで体重を半々に配分したら、ハーフバックまでは体の回転を使って、フェースを開かせないようにしてスイングしてみてください。意識的に右へ体重移動しようとしなくても、十分に右に乗ることがわかるはずです。しかし、テークバックで腕が大きくローリング(左手甲が上を向く)する人は、フェースが大きく開き、さらに右方向に引っ張られるので、右にスウェーしやすくなりがちです。つまり、アドレスの体重配分とフェース管理がきちんとできていれば、テークバックの体重移動はあまり気にしなくて良いのです。