サイエンスフィット レッスン

腕はまっすぐ下ろさない!?(前編)

2018/01/11 11:30

ダウンスイングは剣道の面とは違う

誤ったイメージによって手元が浮き、クラブが寝てしまっている

ダウンスイングで真下に振り下ろす、縦に振り下ろすというと、剣道の面を振り下ろす動作を、テークバックで上体を右に向けたまま行うものと思ってしまいがちです。そんなイメージで振り下ろすと、逆に手元が体から離れ、クラブが寝て、フェースを戻すために、体が開いたり、突っ込んだり、左手首を甲側に折るようにして合わせる必要が生じてきます。しかし、特にトップからハーフダウンで正しく振り下ろせていれば、実はそれ以降は、何もする必要がないのです。

プロのハーフダウンでは、クラブフェースがボールを向き始めているのが分かる

体を右に向けて、クラブを剣道の面のように振り下ろすと、左手の甲は体の正面方向を向いたままで、グリップエンドは飛球線方向に向かいます。しかし、真下に振り下ろしているように見える、プロのスイングは、実際そうはなっていません。真下に振り下ろしながら、左腕も捻り戻していき、ハーフダウンではすでに、フェースがボール方向を指すようになります。つまり、ただ剣道の面のように下ろすのではなく、実は左腕を左へ捻りながら(外旋しながら)、下ろしているのです。

下ろすと同時に左腕を捻り戻す≫
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