【WORLD】バンカーから1打で脱出する方法 by ブッチ・ハーモン
私のベストアドバイス
グリーン脇のバンカーに入れてしまった場合、多くのゴルファーの問題は、昔からある単純な恐怖感である。砂に入ったボールを見下ろすゴルファーはまるで、ヘビがウヨウヨいる穴を見ているようだ。そしてスイングでそれが立証される。短く、硬く、ボールまでしか振らないのだ。
恐怖感に耐える方法は一人ひとり違うが、気をつけるのは心拍数と、手と腕の緊張のレベルだ。スイング自体については、ひとつの考えに集中すること。砂を叩いて、フォロースルーする(左写真)。
しっかりと砂を先に打つために、スタンスの飛球線方向側、左足のかかと内側にボールを置く。それから4分の3ほどバックスイングして、クラブに勢いをつけて下ろし、振り抜く。ボールから2~3インチ(約5~7.5cm)ほど後ろの砂を叩くようにするといいが、それにとらわれないように。ボールを中心にした砂の塊を一緒にグリーンに打つようなイメージで打つ。そのためには、常にクラブを動かしつづけることだ。
ブッチの基本
ティショットをどう考えたらいいかわからない? 一つだけ教えよう。バックスイングでしっかりと体を回すことだ。正しいバックスイングからトップに集中すると、リラックスしてテンポを維持できる。クラブを速く動かしすぎたり、もっと悪い場合はトップ近くにクラブが到達する前にダウンスイングしてしまったりするゴルファーをよく見かける。ボールの後ろまで左肩を回すようにするといい(右写真)。
そうすれば、正しく体を回転させられ、そこからスイングできるようになる。
PHOTOGRAPHS BY / J.D. CUBAN
米国ゴルフダイジェスト社提携
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■ ブッチ・ハーモン プロフィール
1943年、米国ミシガン州デトロイト生まれ。
タイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、アダム・スコットなど多くのトッププロのコーチを歴任した名トレーナー。ネバダ州ヘンダーソンのリオ・セッコでブッチ・ハーモン・スクール・オブ・ゴルフを経営している。