スコットランドオープンではNOペットボトル!
冷めにくい断熱水筒はどれ? 人気5種の保温性能を私的検証
2019/12/06
息が白くなる季節がやってきました。ゴルフをするにも会社や学校に行くにも、温かい飲み物が手放せない。でも、ペットボトルやコーヒーショップの紙コップではすぐに冷めてしまう…。そんなあなたにお勧めしたいのが保温機能に優れた水筒です。
最近では深刻化する環境問題などもあり、マイボトルを持ち歩く人も増えています。携帯性、おしゃれさ、保温力などを競って様々なメーカーが発売する高性能な水筒から厳選。編集部員が10年間愛用しているマイボトルも加えた5つを、実験で独自に比較検証してみました。
重さや保温性能、洗いやすさなど使用する上での特長も探すように努めました。あくまでも独自の“わたし調べ”の結果となっていますのでご容赦を。
水筒はオンラインショッピングサイトの売れ筋ランキングを参考に、人気の商品を選定。実験方法は、まず80℃のお湯を入れて2分間予熱。その後、お湯を捨てて再び80℃のお湯を300mlずつ注ぎ、煎茶のティーバックを1分間沈めます。あつーいお茶を作ってふたを閉め、1時間ごとに温度を測り計6時間計測しました(室温24.5℃、湿度50%)。
温度を測るときにはふたを開け、人の手によって計測しました。厳密には同一条件とはいえないので、あくまで結果は“目安”と思ってください。
さて、今回実験に使用した人気の断熱水筒は下記の5つ。
会社にも持ち運びがしやすく、ゴルフに行く車内でも片手で飲みやすい350~360mlのサイズを取りそろえました。
(写真左から)
・Hydro Flask ステンレスボトル (354ml、225g)
・KINTO トラベルタンブラー (350ml、242g)
・タイガー ステンレスミニボトル (360ml、174g)
・サーモス 真空断熱ケータイマグ (350ml、234g) : マイボトル
・象印 ステンレスマグボトル タフ (360ml、196g)
18ホール回るのに昼休憩含め約6時間かかるので、1ラウンドでどれほど温度が変化するのか注目です。早速、実験結果とともに各水筒を紹介します!
1. Hydro Flask ステンレスボトル
2017年に日本に上陸した米国オレゴン州発のブランド。ビビッドなカラーが印象的で豊富なカラーバリエーションも人気を呼ぶ要素となっています。ふたは栓を兼ねる形状でプラスチック製のスクリュー型をしていて、パッキンを取り外す必要がないのでとても洗いやすいです。
外側の表面は特殊なパウダー加工が施されていて、濡れた手でも滑りにくい仕様になっています。また、今回選んだ「ハイドレーションボトル」というタイプには持ち手が付いているので、カートまでの持ち運びも快適です。
気になる保温性能は、6時間経過後49.8℃で5本中4位に入りました。しかし、車やカートの運転中に飲みたい方は、ドリンクホルダーに入らない可能性があるので、サイズ確認時は直径(73mm)も意識した方がよさそう。
2. KINTO トラベルタンブラー
1972年に滋賀県彦根市で創業した国内企業で、取り外し式のふたタイプならではのシンプルで飽きのこないデザインが特徴。飲み口の部分は中ぶたが付いており、氷や熱い飲み物がドバッと中身が出てくるストレスから解放されます。また、飲み口が360度どこからでも飲めます。
今回の保温実験では49.4℃と5位。ふたの開閉には両手を使う必要があるので、運転中に飲むときは助手席の人に頼みましょう。
3. タイガー魔法瓶 ステンレスミニボトル
5つの中で最軽量! 「夢重力」という軽量モデルで、174gと持ち運びしやすいのが最大の特徴です。また、ふたはワンプッシュオープンの構造になっていて、片手で操作して開けることができます。わたしの経験では、開閉が簡単なのは意外と使用感の大きな要素。カートで優雅にティータイム♪と思ったら自分が打つ順番に!なんて時も、焦らずふたを閉めることができて安心。なによりも、ゴルフ好きには「タイガー」の名を冠した水筒は心強い相棒でしょう。
保温ランキングでは51.3℃で3位に入賞しましたが、洗うときには飲み口の部分の取り外しに少しコツが必要なので、同社公式YouTubeで外し方を見てみるのがおすすめです。
4. サーモス 真空断熱ケータイマグ
保温性能の良さから老若男女問わずファンが多いのがサーモス。知りたいのは何といってもリアルな保温・保冷性能でしょう。実験では55.1℃で2位という結果となりましたが、“冒頭で釈明”した通り、サンプルに用いたのはわたしが10年以上愛用してきた2008年モノ。新品の他社水筒を押しのける結果に驚きました。
また、愛用者として特別にお伝えしたいのは衝撃耐性の強さ。この水筒、おてんばなわたしが幾度となく落としたせいで底にたくさん傷がありますが、未だに破損までは至らず性能を維持しています(笑)。ファンが多い理由を改めて実感!
5. 象印マホービン ステンレスマグボトル タフ
“わたし調べ”で保温性能1位に輝いたのは象印マホービンの「ステンレスマグボトル タフ」。他を圧倒する保温機能で6時間経過しても56.1℃を保ちました。また、内側フッ素コートのおかげで水筒内部の水はけが良く、洗った後の乾くスピードもナンバー1。ふたには独立したロック機能がついているので、落としてもこぼれる心配なし。
最も驚いたことは、水筒が入っていた箱に英語と中国語の取扱説明書が同封されていたこと。実験結果が1位だったこともあり、日本の魔法瓶技術が世界からも評価されていることを改めて実感。大手家電量販店の水筒売り場には色とりどりの水筒が並び、アジアから来た観光客と思われる人たちが大量の水筒をカゴに入れている姿が印象的でした。
最後に、実験しておいて言うのもなんですが、今回紹介した5つなら、ハーフラウンド(9ホール)では性能の差を感じるシーンは少ないと思われます。注目ポイントだけ参考にしていただいて、水筒選びは皆さんのお好みでどうぞ! わたしは、サーモスを新調するべく、再びお店に行ってきます! (編集部・大久保彩)
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