冬ゴルフでは約3割が“風呂キャンセル界隈” プレー後に「入らない」理由を徹底調査

冬ゴルフでは約3割が“風呂キャンセル界隈” プレー後に「入らない」理由を徹底調査
近年は“風呂キャン”派が増加中という。その理由は!?(※画像は生成AIで作成)

ラウンド後の楽しみとして長年親しまれてきたゴルフ場の大浴場。しかし近年、風呂に入らず帰宅するゴルファーが増えている。いわゆる“風呂キャンセル界隈”だ。GDO編集部監修インスタグラム「coregolf_(コアゴルフ)」協力のもと、一般ゴルファーを対象にアンケートを実施。この季節にプレー後「入る」派が70%(131票)に対し、「入らない」派は30%(55票)という結果になった。

冬ゴルフでは約3割が“風呂キャンセル界隈” プレー後に「入らない」理由を徹底調査
ストーリー24時間のみ25~64歳ゴルファーが回答

数字だけを見れば多数派は「入る」側だが、プレー料金に入浴料が含まれているケースが多いことを考えると、3割がキャンセルというのは決して少なくない。ひと昔前は誰にとってもラウンド後の楽しみであったゴルフ場の大浴場が、3割「入らない」となると、かなりの態度変容といえるのではないか。では、なぜ「入らない」という選択をするのか!? 実際に利用しないゴルファーの声をもとに、その理由を探っていく。

「寒いからこそ早く帰りたい」

冷たい風に一日中さらされた体は凍え、ラウンド後は湯船につかって温まりたい――そう考える人が大半と思いきや、実際には違った。「プレー中は体を動かしているので、解凍するほど冷えてはいない」「自宅でゆっくり入ることを優先したい」、そんな声が意外にも多く寄せられた。

特に郊外コースの利用者からは、「帰宅まで1時間半以上かかるので、湯冷めするのが嫌」という意見も目立つ。冬場は必ず“風呂キャン”派という40代ゴルファーのAさんは「ゴルフ場で温まっても、駐車場までの移動や冷えた車内で、また体が冷えてしまう。だったら自宅のお風呂でしっかり温まりたい」と話す。

そんな彼の秘策は、風呂タイムを削った分すぐに帰宅すること。「冬はスタート時間を早めに予約したり、スループレーを選ぶようにしています。14時台に終われば、本格的に寒くなる前にコースを出られる。お風呂に入ってしまうと、日が落ちてからの帰宅になってしまうので寒くて寒くて…」

冬ゴルフでは約3割が“風呂キャンセル界隈” プレー後に「入らない」理由を徹底調査
夕方以降の冷えは深刻(※画像は生成AIで作成)

冬ゴルフにおいては、プレー後の風呂に費やす“1時間”が体感温度を左右する重要ポイントになっているようだ。

「そもそも汗をかかない」

夏場とは対照的に、冬は大量の汗をかかない。冬だけキャンセル派というゴルファーから多く聞かれたのが、「冬はほとんど汗をかかない。下着もドライ素材なので、そこまで不快ではない」「着替えだけで十分。シャワーも不要だと思う」という声だ。

ゴルフは有酸素運動とはいえ、気温が低ければ発汗量は自然と減る。さらにカート利用が主流となった現代では、徒歩ラウンドに比べて運動量も抑えめだ。そうした背景から、汗を流すためという本来の役割は、冬場においてやや薄れているという見方もある。

ゴルフ歴30年の50代ゴルファー・Kさんは、季節によって入浴するかどうかを使い分ける“自在タイプ”。「基本的にお風呂は家で入るので、ゴルフ場で入りたいとは思いません。夏場は汗をかくので仕方なく入りますが、冬はウェアのまま車で帰っても不快に感じない。だからプレー後はそのまま車に乗り込みます」。季節やコンディションに応じて、入浴の有無を判断するゴルファーも増えているようだ。

「とにかく渋滞前に帰りたい」

週末の貴重な一日を、できるだけ効率よく使いたいというニーズが高まっているのも事実だ。「朝スルーで回って昼には帰宅。午後は家族サービス」「子どもの迎えがあるから即撤収」という、時短を求めて“ゴルフ=一日仕事”という感覚は徐々に薄れつつある。

コロナ禍以降スループレーの増加もあり、ラウンド後はすぐ解散というスタイルも定着した。風呂はその流れの中で省略可能なオプションになりつつある。20代後半のYさんは、「帰り道の渋滞が読めないのが嫌です。風呂に入ると、1~2時間は確実に遅くなりますから」と、その理由を語る。都心在住で、仲間同士でラウンドすることが多いというYさん。主なプレー先は千葉県内のコースだという。

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都内在住ゴルファーを悩ますアクアライン渋滞(写真提供:NEXCO東日本)

「帰りはいつも渋滞を意識して、できるだけ早めにコースを出ます。お風呂は入るときもあれば入らないときもありますが、一番気にしているのはアクアラインの渋滞。夕方にハマると、帰宅は19時を過ぎてしまう。ゴルフ場を早めに出て、混雑する前にアクアラインを渡るようにしています。アクアラインさえ越えてしまえば、あとは都内近郊。時間に余裕があれば、その後に銭湯やスパ施設に立ち寄ることもあります」

渋滞回避を最優先に考える若年層にとって、ゴルフ場の風呂は必須ではない。移動時間を見越した柔軟な選択こそが、現代流のゴルフスタイルなのかもしれない。

「髪や肌の乾燥が気になる」

「冬場は肌が乾燥する」「ゴルフ場のドライヤーはパサつく」「髪を乾かす時間がない」など、美容の観点で理由を挙げる声も多い。特に女性ゴルファーからは、「自宅のケア用品を使いたい」という意見が目立った。冬場は乾燥対策を優先し、その結果“風呂キャン”を選ぶケースもあるようだ。

40代女性のEさんは、「ゴルフ場のアメニティには限りがあるので」と、美容の観点で理由を説明する。

「最近はだいぶ改善されていますが、以前はリンスインシャンプーを置いているところも多く、髪がギシギシになってしまったこともありました。私は乾燥肌なので、湯上がり後のケアが十分にできないのも気になります。ボディオイルを使いたくても、常備しているコースは少ない。そう考えると、自宅に帰ってからゆっくりお風呂に入りたいですね」

冬ゴルフでは約3割が“風呂キャンセル界隈” プレー後に「入らない」理由を徹底調査
「髪がパサつく」女性ゴルファーならではの理由も(写真AC)

さらにEさんは、コンペ時の入浴環境についても指摘。「コンペでは女性参加者が多いこともあり、特定の時間帯に浴場が集中します。脱衣所が混雑し、ドライヤー待ちの列ができることもあります。寒い中で順番を待つストレスを考えると、最初から入らないという選択をする人がいても不思議ではありません」。快適さやケアの質を重視する視点からも、冬場の“風呂キャン”は一定の支持を集めているようだ。

若年層ほどキャンセル傾向? この流れは一過性か、定着か!?

寄せられたコメントを分析すると、比較的若い世代ほど「入らない」派が多い印象。「そもそも友達とワイワイして帰るのが楽しい」「打ち上げ優先」。ゴルフ後に飲食店へ直行するケースでは、風呂よりも移動時間短縮が優先される。一方、ベテラン層からは「ゴルフの締めはやっぱり風呂」「湯船で反省会をするのが楽しい」という声も根強い。世代間で価値観が分かれる構図も見えてくる。

ただし、やはり「入浴料込みなので、もったいない」という意見も当然ある。「料金に含まれているのに入らないのは損」「せっかくだから温まりたい」。入らない派からは、「使わないサービス分、安くしてほしい」「風呂なしプランがあれば選ぶ」という提案も。コスト意識の高まりは、ゴルフ場運営側にとっても無視できない声だろう。

総合すると、冬場の“風呂キャン”は感情的なものではなく、「時短」「効率」「衛生」といった合理的な判断によるものが多いことが分かった。かつて誰もが“楽しみ”だった大浴場、いまや“選択肢”のひとつとして変わりつつあるのかもしれない。(編集部・内田佳)

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