夏ラフで何打損していますか?
夏ゴルフの落とし穴…、それが“夏ラフ”!
あなたは夏のラウンドでどれだけラフ対応を行っているだろうか。そもそもレッスン誌やツアー中継で「夏ラフ、夏ラフ」と騒がれているが、本当にそこまでスコアに影響するの? と疑っていないだろうか。今回はアベレージ80台を目指すゴルファーに、その重要性と対処法を伝授。ショートゲームのティーチングに定評のある関浩太郎プロに解説いただいた。
大叩きホール、振り返ると…
スコア「100」オーバーその大きな原因は、「7」「8」と大叩きしてしまうホールが3つ4つあること。原因をアベレージ90台ゴルファーに分析してもらうと、左図のようになった。3位に『アプローチのミス』が入っているが、『ラフ』については無回答。関プロ曰く「正直アプローチというと花道からのショットを思い浮かべる人が多い。ラフを警戒している人は相当少ないですね」と切り出した。
同3位「パットの乱れ」については、前回「パットで何打損していますか?」で解説→
90台ゴルファーは、ラフをなめ過ぎ!
「特に夏場のゴルフでは、グリーン周りのラフは芝が長く生え揃っており、一発で脱出するのは至難の業。ただ、実際のところ“順目・逆目の違い”さえも分かっていない人が多いのが現状です」という関プロ。
ミスの原因は『すくい打ち』!!
ではミスの大きな原因は何なのか? 関プロは「ラフでよく見られるミスはダフリ、チャックリ、トップ……これらはすべて『すくい打ち』が原因。90台ゴルファーは50%、100台なら80%が『すくい打ち』の傾向が強いスイングになっています。比べて、80台ゴルファーは20~30%です」という。この数値を聞く限り、確実にこの『すくい打ち』が“80台の壁”になっているといえそうだ。
夏ラフこそ『ダウンブロー』!
「中でも芝の長いラフからのショットは、どのように打ってもボールとフェースの間に芝が噛んでしまいます。ボールにスピンをかけようと思っても、これでは止まりません。ヘッドを下から上へ動かす『すくい打ち』では余計にミスショットを引き起こしてしまうのです。
“お助けウェッジ”でも『ダウンブロー』!
いまや“お助けクラブ”と呼ばれる、ソール幅が厚く、ヘッドが大きいモデルもありますが、『多少ダフってもよい』と言われているウェッジでも『アッパーブローでよい』などとは謳われていません」と語る関プロ。どんなウェッジでも『ダウンブロー』の打ち方は必須ということだ。
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