2023年「全米プロ」組み合わせ&スタート時刻
森田さ~ん、全米プロのお天気は? 「予選Rと最終日は晴れ。イメージは初夏の北海道」/森田正光のメジャー天気予報
2023/05/18
米国男子ツアーのメジャー第2戦「全米プロゴルフ選手権」が日本時間18日(木)の夜に開幕する。舞台となるオークヒルCCはニューヨーク州郊外のロチェスターという街にあり、緯度は札幌と同じで比較的冷涼な気候。このあと4日間、天候はどのように変化するのか? TBSのニュースでもおなじみ、気象予報士の森田正光さんに当地の天気を解説してもらった。
気温は涼しいが湿度は高め
まず、ゴルフ場のある場所の気候の特徴から説明させてください。ロチェスターはニューヨークにあるといっても、目の前には五大湖のひとつオンタリオ湖が広がり、カナダとの国境にほど近い場所にあります。マンハッタンから車を走らせて5時間強はかかりますので、皆さんが思い描いているニューヨークのイメージとは違って牧歌的な空気が流れています。ナイアガラの滝もそばにあり、観光で訪れる人が多いかもしれませんね。
緯度は北緯43度で「亜寒帯湿潤気候」にあたり、年間を通して気温は低め。ちょうど北海道の5、6月ぐらいの気候を想像してもらえると分かりやすいかもしれません。ひとつ違うのは、北海道のようにカラッとはしていなくて、内陸にしては湿度が高いということ。それは五大湖がそばにあることも影響しています。湿度が高いといっても雨量が多いわけではなく、年間を通してひと月で100mmに届かないぐらい。ざっくり言うと東京の年間雨量の半分ほどです。2、3日に1回は雨が降るイメージなので、大会4日間のうち1度ぐらいは雨が降るのではと予想されます。それでもザーザー降りにはなりませんがね。
内陸なので放射冷却が強まりやすく、冷気がたまって朝晩は10℃以下まで気温は下がります。それでも日差しが出れば日中は気温がぐんぐん上がってきます。この時期は25℃以上まで上がることもあり、初夏の陽気を感じられる日もあるでしょう。風はそこまで強くはならず、風速の平均は5m/sほど、低気圧がやってきても7、8m/s程度で、風に悩まされる心配はなさそうです。
土曜日以外はプレーしやすい天気
では、そうした気候の特徴を踏まえ、今年の全米プロゴルフ選手権の4日間の天気予報をお伝えします。
予選ラウンドの木曜日(18日)と金曜日(19日)は日中よく晴れて、気持ちのいい青空が広がるでしょう。ただし金曜日の夜から土曜日(20日)にかけては前線が通過して雨に。風も北風が8m/sほど吹くことが予想されます。最終日の日曜日(21日)はまたカラッと晴れて、昼間は20℃を超えて過ごしやすく初夏の陽気になるでしょう。快晴の青空のもと、気持ちよくプレーできるのではないでしょうか。
やはり2、3日に一回は雨が降るというロチェスターの特徴通りの天気予報となりそうです。初夏の北海道の気候と聞くと、とても過ごしやすそうですよね。松山英樹プロを応援しに、現地に観戦しに行きたくなっちゃいます。
協力/ウェザーマップ
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