Dプレーン理論とは
スライスの構造を解き明かす ~Dプレーン理論~
スライス地獄を克服するには
絶対に右を避けたいホールで、大きくスライスしたり、スライスをなんとか立て直そうと手を尽くすほど、逆にスライスが大きくなったり・・・。どうして、このような事態に陥ってしまうのでしょうか?インパクトの瞬間の映像を入手しましたので、実際に何が起きているのか事実を確認しながら、スライスの原因をひも解いてみましょう。
スーパースローで見たインパクトの瞬間
この動画は、右に飛び出して右に曲がる弾道のインパクトの瞬間のスーパースロー映像です。何か違和感はありませんか?日本で一般的に広まっているイメージとして、最初の打ち出し方向はスイング軌道に従うという先入観があったかと思います。しかし、実際は左に飛び出すはずのスイング軌道(アウトサイドイン軌道)にも関わらず、ボールはフェース向きに従って、最初から右に飛び出しているのです。これに強い違和感があるなら、弾道改善の対処法が誤っている可能性が大です。
よくあるプッシュスライスの原因はこうだった!
では、よくあるプッシュスライス(右に出て右に曲がる)のインパクトの瞬間をDプレーン理論の模型で見てみましょう。右に飛び出し右に曲がるインパクトの様子を示しています。白いラインがターゲットライン。赤い矢印がフェース向きで、青い矢印がインパクト時のスイング軌道となります。ボールはまずフェース向き(赤い矢印)に従って飛び出します。その後の曲がり方は、フェース向きとスイング軌道ズレ(赤い矢印と青い矢印のズレ)によって決まります。赤と青の矢印が作る面(Dプレーン)が、右に傾いているから右に曲がるのです。
インパクトの瞬間をデータ計測し、グラフィックにしてみた
次に、プッシュスライスの計測データをとり、グラフィックにしてみました。まずフェース向きはターゲットに対して、右に11.8度向いています。これに従って、ボールは右へ飛び出します。
続いてインパクト時のスイング軌道はターゲットに対して右に1.1度向いています。スイング軌道に対して、フェース向きが右に10度以上もズレています。この角度差によって、ボールが大きく右に曲がるのです。
次回予告
明日2月3日は、Dプレーン理論に基づいたスライスの直し方をお伝えします。いままでのレッスン書で、スライスが改善しなかった人は必見ですよ!
監修:青山充プロフィール
1971年生まれ。ツアープロコーチとして、片岡大育プロなど多数と契約。六本木にあるゴルフスタジオ「true spec golf」にて、弾道計測器「フライトスコープ」や、3Dスイング解析システム「GEARS」を駆使してレッスンを行う。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー
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