世界を制すパワーフェードの飛ばし方「左を向いてさらに左に振り切る」U-25世代 スイングセルフ解説/竹田麗央
黄金世代、プラチナ世代、ミレニアム世代、ダイヤモンド世代…。世代の呼び名も増え、毎年のように新星が現れる女子ツアー界。彼女たちはどんな経歴を持ち、どんなスイングをしているのか。「U-25世代」の若手にスポットをあて、自分の打ち方をセルフ解説してもらった。
竹田麗央がティインググランドで考えていること
米ツアーに本格参戦した昨季、竹田麗央は3月「ブルーベイLPGA」で優勝するなど年間ランキング4位に入る活躍を見せた。その魅力は何といっても安定感のあるパワーフェードだろう。日本ツアー時代からずば抜けていた飛距離や正確性が、世界に出ても大きな武器となっている。オフシーズンにウェア契約するデサントのイベント会場で飛ばし方のコツを教えてもらったので、紹介したい。
ターゲットより左を向いてさらに左に振る
――いつからフェードを打つようになりましたか?
元々、高校生まではドローを打っていました。高校3年生の時にフェードに変えようと決意しました。ターゲットより左を向くほうが打ちやすかったので、それで自然と変わりました。
――ドローからフェードに変えて飛距離は落ちませんでしたか?
少しは落ちたかもしれないですが、飛距離がそんなに変わった印象はないです。体幹トレーニングなど小さいころからやってきていて、その時も継続してやっていたので、それもあった(飛距離が落ちずに済んだ)かもしれません。
――米女子ツアーのフィールドでも飛距離は通用していると思いますか?
はい。自分のドライバーショットには自信があるので、自信を持って振れているかなと思います。そんなに戦えないなとも思わないので、自分の飛距離で勝負できたらなと思っています。
――フェードを打つ時に気をつけていることは?
狙っていくターゲットよりもちょっと左を向いて、思い切って左に振っています。ボールのちょっと先にスパットを見つけて、そこに出球を出していきます。クラブはそのスパットより左側を通すようなイメージです。実際はたぶんそこまで左に来てはいないと思いますが。
――しっかり振ることが大事ですか?
はい。最後まで、フィニッシュまでしっかり振り切ることを常に心がけています。それが飛距離にもつながりますし、曲がらなかったりにもつながっていると思います。フィニッシュの形で、ボールの落ち際までを確認するようにしています。ミスショットした時などは手を離してしまいがちですが、どんな球が出てもしっかりフィニッシュまでバランスよく立つように心がけています。
――アドレスの注意ポイントは?
悪くなってくるとだんだんボール位置が体から離れていきやすいので、そこは毎週動画を撮ってチェックして、ボールと体の距離を一定にするようにしています。体から離れると手で合わせに行きやすいんです。なるべく近くに立って、体のターンで打てるように心がけています。アドレスでちゃんとセットさえできていれば、迷いもなくなります。
――グリップの力感はどれぐらいですか?
左手はしっかりと握っています。右手はちょっとだけ「キュッ」と握る感じです。主に左手のプレッシャーが強いですね。小指、薬指、中指の3本が大事かなと思います。
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今季自身2戦目だった「PIFサウジレディース(欧州女子ツアー)」では、3日目を終えた時点でトップに立つなど(最終結果は17位)、早くも今年の活躍に期待がかかる。スケールの大きいスイングは、欧米の飛ばし屋たちにも引けを取らない。そのスイングの考え方、ターゲットの取り方など、ぜひ動画も合わせてチェックしてほしい。(取材・構成/服部謙二郎)