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ダンロップ特集
2023/12/19

モノにも人にも歴史あり ゼクシオは“みやこんじょ”から世界へ

2023年 ダンロップ特集 ダンロップゴルフクラブ 機械による効率化と手作業が高いレベルで融合。良いものを早く、宮崎から世界へ(撮影:落合隆仁)
機械による効率化と手作業が高いレベルで融合。良いものを早く、宮崎から世界へ(撮影:落合隆仁)

宮崎自動車道「都城」で下りてすぐ、霧島の山々を遠方に望める宮崎県都城市の玄関口ともいえる地に「ダンロップゴルフクラブ」はある。カーボンシャフトの製造、そして特注品を含むダンロップのゴルフクラブの組み立てを担う工場だ。最新のゼクシオやスリクソン、クリーブランドのクラブ、「宮崎」を冠したMiyazakiシャフトなどは、ここ「みやこんじょ」から世界のユーザーの手へと渡っている。

2023年 ダンロップ特集 「日本一の肉と焼酎のふるさと」を誇る宮崎県都城市にある「ダンロップゴルフクラブ」。業務部長兼生産部長の西村理一郎さんから総合的なレクチャーを受ける。地場産とあってふるさと納税の対象で「肉と酒だけではない。ダンロップのクラブもあります」と自負。ゴルフのラウンドは月2、3回。ベストスコアは85(撮影:落合隆仁)
「日本一の肉と焼酎のふるさと」を誇る宮崎県都城市にある「ダンロップゴルフクラブ」。業務部長兼生産部長の西村理一郎さんから総合的なレクチャーを受ける。地場産とあってふるさと納税の対象で「肉と酒だけではない。ダンロップのクラブもあります」と自負。ゴルフのラウンドは月2、3回。ベストスコアは85(撮影:落合隆仁)

松山英樹畑岡奈紗ら世界で活躍する選手らのパネルや展示クラブに迎えられる工場の1階。奥へと足を進めるとクラブの組み立てラインがある。整然とした空間に響く機械音。パステルカラーの制服やブルーのエプロン姿の女性従業員の多さも目立ち、明るい雰囲気をかもしだしている。

直接部門190人、間接部門50人。合わせて240人が働き、男女比は5:5。生産部製造課長の田中浩二さんによると、「大きな機械などを扱うところが男性、手作業は女性が多い。繊細な作業を丁寧に対応していただいている」。一人ひとりが円滑に作業をこなしている。

■ゼクシオ誕生の3年前からコードネームで試作重ねる

2023年 ダンロップ特集 ダンロップゴルフクラブ 53歳の田中さん愛用のクラブはもちろんXXIO。1Wは10代目、アイアンは9代目。「ゴルフは会社に入った当時から遊び程度」だが、「クラブの進化はよくわかっている」(撮影:落合隆仁)
53歳の田中さん愛用のクラブはもちろんXXIO。1Wは10代目、アイアンは9代目。「ゴルフは会社に入った当時から遊び程度」だが、「クラブの進化はよくわかっている」(撮影:落合隆仁)

同工場が稼働したのは1989年。ちょうど昭和から平成へと変わった年だ。生まれも育ちも都城の田中さんは1期入社にあたる。当時は契約先のキャロウェイ社(米国)から仕入れたクラブの検査とダンロップ製クラブの組み立てが主だったが、キャロウェイ社との契約終了後の2000年、「大きな変化」を迎える。初代ゼクシオの誕生である。

同じく1期で、入社後にクラフトマン修行やツアー現場に出向いていた経験を持つ生産技術課長の米山裕一郎さんはその頃、技術畑だったという。「ゼクシオ発売の3年前からコードネームを使って試作。ゼクシオ(の生産)を始める前に工場の形態などすべて変えた。毎日が(開発部門がある)神戸と連絡を取り、トライ&エラーの繰り返しだった」

2023年 ダンロップ特集 ダンロップゴルフクラブ 米山さんは都城高校時代、野球部に所属。1988年夏の県予選決勝で宮崎南に敗れて甲子園出場はならず。「スポーツに関わりたい」と1期入社。ゴルフのベストスコアは78の腕前(撮影:落合隆仁)
米山さんは都城高校時代、野球部に所属。1988年夏の県予選決勝で宮崎南に敗れて甲子園出場はならず。「スポーツに関わりたい」と1期入社。ゴルフのベストスコアは78の腕前(撮影:落合隆仁)

ゼクシオの大ヒットの裏で、量産体制を整えるのは並大抵のことではなかった。「初代がヒットして、もっと納期を短くするラインを構築。毎日が挑戦で、ゼクシオ2代目のときに現在の生産ラインの原点ができた。それが大きな分岐点になった」と米山さん。

その後、世代を重ねるごとに進化や変化を遂げ、いまや同業他社の中でも「組み立てから出荷までは世界一速いんじゃないか」と田中さんは自負する。

■他社にはない「秘密の機械」

2023年 ダンロップ特集 ダンロップゴルフクラブ 自社工場でシャフトを製造してクラブを組み立てるメリットは大きいという。組立工程は、ヘッドとグリップのバランス測定→接着→接続部品のフェラル研磨→グリップ挿入→接着トルク検査→最終検査を経て梱包される(撮影:落合隆仁)
自社工場でシャフトを製造してクラブを組み立てるメリットは大きいという。組立工程は、ヘッドとグリップのバランス測定→接着→接続部品のフェラル研磨→グリップ挿入→接着トルク検査→最終検査を経て梱包される(撮影:落合隆仁)

クラブの組み立てラインは、アイアンセット、アイアン単品、ドライバーとフェアウェイウッドがあり、フロアの手前から効率よく奥へと流れる。

通常なら大量に生産されるクラブを作業員が一つひとつ、細かいバランス調整計算するが、ここには「秘密の機械」がある。瞬時に的確な調整ウエイトを自動計算ではじき出す計測器だ。生産誤差の間違いがなく、生産スピードも上がる。また、グリップの下巻テープを秒単位で巻く特別な機械などで効率性も高めている。

2023年 ダンロップ特集 ダンロップゴルフクラブ 1階フロア奥にある部品受け入れ検査。かつてはカメラも使っていたが、ここ数年、ヘッドの色が黒っぽくなり、形状も複雑になったこともあって、外観検査では人の目が欠かせない(撮影:落合隆仁)
1階フロア奥にある部品受け入れ検査。かつてはカメラも使っていたが、ここ数年、ヘッドの色が黒っぽくなり、形状も複雑になったこともあって、外観検査では人の目が欠かせない(撮影:落合隆仁)

品質の高さを機械とともに支えるのは人の目と手だ。たとえば、入荷したヘッドは3、4年前までカメラ検査だったが、ヘッドの色や形状が複雑になって逆に人の目が必要になったという。

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