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グラファイトデザイン特集
2024/04/08

ウッズにトーマス トッププレーヤーたちがほれ込んだ“赤黒シャフト”

■ウッズは3番ウッドにもVFを装着

2024年 グラファイトデザイン特集 高橋氏氏はトッププロにVFが浸透することを期待している(撮影:角田慎太郎)
高橋氏氏はトッププロにVFが浸透することを期待している(撮影:角田慎太郎)

同社のシャフトをウッズが使うのは約10年ぶりだった。それだけのブランクがありながら、VFを採用するに至るまで、どんな経緯があったのか。

高橋によると、仲のいいジャスティン・トーマスが使用していたこともあるようだが、契約先であるテーラーメイドのツアーレップから勧められたことが大きいそう。「通常、新しいクラブを渡すときは、選手からのクラブヘッドに合うシャフトはないか? 左に行かないシャフトはないか、などのリクエストを聞きながら、その選手に合うと判断したシャフトを装着して渡します」と説明する。

「驚いたのはジェネシス(招待)では3番ウッドにもVFを装着していたことです」と、高橋はそれを見て鳥肌が立ったという。めったに3番ウッドのシャフトを替えないウッズだけに、よほど自分のイメージに合った弾道を打てている証左だろう。

現在、PGAツアーでは、ウッズをはじめ、ウッズに憧れているトム・キムが即投入するなど、10人ほどの選手がVFを使用。今年2月の「メキシコオープン」で優勝した飛ばし屋の29歳、ジェイク・ナップもテスト中。確実にVFが浸透しているようだ。

■昨秋は蝉川泰果がVFを使って猛チャージ

2024年 グラファイトデザイン特集 VFを採用したプロが注目したのはボールスピードが落ちないことだという(撮影:角田慎太郎)
VFを採用したプロが注目したのはボールスピードが落ちないことだという(撮影:角田慎太郎)

国内男子ツアーでは蝉川泰果が2023年秋にVFを使用。同年10月のオープンウイークでテストし、GOサインを出すと、「マイナビABC選手権」で3位、「ダンロップフェニックス」で2位、そして「日本シリーズJTカップ」で優勝と、終盤戦の追い上げに絶大な効果を発揮した。

その蝉川を抑えて賞金王に輝いた中島啓太は、このオフに参加した日本ゴルフ協会の豪州合宿にVFを持ち込んでテスト。好感触を得て使用する方向だ。さらには、時松隆光も試打した結果、新シーズンはVFを投入する予定という。

高橋によると、シャフトをテストするツアープロが重視するのがデータだが、そのなかでもボールスピードに着目しているそうだ。多くの選手をテストした結果、「VFはミスショットした時でもボールスピードが下がらないプレーヤーが多かったんです」。

自分がクラブを振った感覚とボールスピードがマッチしたときがシャフトを替えるタイミングになるのはアマチュアゴルファーも同じ。試打したときはボールスピードに注目してみるといいかもしれない。

■曲がりが小さいから長尺にも対応できる

2024年 グラファイトデザイン特集 カスタムシャフトは当たり前の時代。「VF」はアベレージゴルファーも十分使いこなせるシャフトだという(撮影:角田慎太郎)
カスタムシャフトは当たり前の時代。「VF」はアベレージゴルファーも十分使いこなせるシャフトだという(撮影:角田慎太郎)

飛ばし屋が使っているからといって、アベレージゴルファーにとってハードルが高いわけではない。ヘッドとのマッチングさえ間違わなければ十分使いこなせると高橋は言う。

「アマチュアでも力のある方はたくさんいます。左に曲がりにくいのは利点ですし、ロフトを多くすることで、高弾道で低スピンの力強い球を打てると思います」。もちろん、同社が行う試打会へ行ってフィッティングすることがベストな選択の近道となる。

「VFはシャフト自体の曲がりが小さいので、長くしても十分使えます。短い方がミート率は上がりますが、長い方がボールスピードやヘッドスピードは上がるので、飛距離を求めるなら長くするのもいいでしょう」。ちなみに、長いクラブに使い慣れると、カットに入りづらくスイングプレーンも良化するとか。

重さやフレックスに関しては、現在使っているものと同じスペックのものを最初に試し、徐々に変えていくのが定石となる。気持ちよく振れるシャフトを最優先にすると、結果的に飛距離も方向性もアップする。今やカスタムシャフトを装着するのは当たり前の時代。異なるタイプのシャフトを数本キープしておき、その日の体調や状況に応じてセレクトするのが賢いゴルファーのスタイルだ。

■高橋 雅也(たかはし・まさや)
1970年11月27日生まれ、埼玉県出身。ゴルフを始めたのは埼玉栄高時代から。卒業後にプロを目指し、約10年間の研修生を経てグラファイトデザイン入社。「日本ミッドアマ」で2度の優勝。「日本シニアオープン」で2022、23年と2年連続ローアマチュアを獲得。現在は同社でプロの用具を担当するツアーレップとして活躍。

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