#深夜試打

タイトリスト「GTS4」 今回の『4』は構えやすい。ロースピンだけど怖くない/西川みさと #深夜試打

2026/06/23 20:00
シリーズで最も変化を遂げたと言われている「GTS4」を試打

シリーズ内で最もロースピン性能に特化したタイトリスト「GTS4 ドライバー」。低スピンによる力強く前へ伸びる弾道を追求しながら、今作では安定性を高める460ccの大型ヘッドを採用している。強弾道に特化したモデルといえばコンパクトヘッドが定石であったが、その常識を覆す構造の変化は、実際の飛びにどんな進化をもたらしているのか!? シリーズ内では上級者向けとして位置づけられる今作を、ヘッドスピード(以下HS)40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価した。

「LSモデルの概念を覆す“やさしく見える4”」

―率直な印象は?
「まず、見た目が大きく変わりました。以前の『4』は、限りなく小型なディープフェースで、構えた瞬間から難しそうな印象がありましたが、今作は『これが4なの?』と疑ってしまうほどプレッシャーがかからない。むしろ兄弟モデルの『GTS2 ドライバー』に近い雰囲気で、フェース横幅が広く、シャローフェースに見える形状です。構えたときに非力な私でも打てると思わせてくれる安心感を抱ける。ロースピンモデルという先入観を除けば、『4』モデルということを忘れてしまうほどの変化を遂げています」

『GTS3』と同じ5段階調整可能な「Sure Fit CGトラック」も新採用

―実際に打ってみた印象は?
「見た目から受けた印象通りに、打った感じもかなりやさしく感じられました。もちろん性能はスピン量は少なく(平均1979rpm)、誰でも簡単に高弾道で飛ばせるモデルではないのですが、前作『GT4 ドライバー』のようなハードさはかなり軽減されています。『球が上がらない』『右に抜けてしまう』といった心配は起きず、最初から全く歯が立たないハードさを感じなかったので、驚きました」

―ハードさを感じさせない要素として見た目の変化が大きい?
「そうですね。ヘッド体積が430cc(GT4)から460ccに変化した点は、確実に大きいです。前作は見るからにヘッドが小さく締まって見え、構えた瞬間から上級者向けという印象がありましたが、今作は見た目から感じる難しさはほぼゼロ。弾道でも、ボールが上がらず右へ逃げるという印象はなく、しっかりボールをとらえている感覚が持てます。飛距離性能の向上ももちろんですが、それ以上に“ちゃんと打てている安心感”が得られることが、大きな変化だと感じました」

ヘッド体積460ccと見た目のやさしさが一新された形状

―他社の「LS」モデルと比べると?
「最近はどのメーカーのロースピンモデルも、以前に比べてやさしくなっている傾向がありますが、その中でも今作は大きな変化が感じられます。もともと同社は玄人好みのイメージが強く、その上『4』モデルは最もハードで手ごわい印象がありました。だからこそ、今回の進化によるギャップはかなり大きい。低スピン性能はしっかりと維持しながら、構えたときの安心感やインパクトでボールをとらえる感覚は明らかに向上しているといえます。“LSモデル=難しい”という概念を覆す存在になるかもしれません」

―兄弟モデルと比べると?
「比較的に『GTS2』のほうが、やはりボールのつかまり具合は良いですし、実際に私に合っているのは『2』だと思います。ただ、正直にいうと、今作を打った直後に『2』を打つと物足りなさを感じてしまう…。それほど『2』と『4』が近しい関係性にある気がしました。もちろん今作のほうが低弾道で、スピン量も抑えられ、前へ強く伸びていく球筋ですが、HSの足りない私のようなゴルファーにも絶対無理と思わせない、受け入れやすさを感じます。一方の『GTS3 ドライバー』は、初速性能に振りきった“尖ったイメージ”を継承している感覚です。『2』と『3』よりも 『2』と『4』のほうが、打ちやすさという点で共通している意外性を感じました」

歴代『4』モデルの低スピン性能をしっかり維持したテクノロジー

―どんなゴルファーに合いますか?
「以前の『4』に比べると、対応できるゴルファーの幅は確実に広がっていると思います。ただ、カテゴリーとしては上級者向けモデルから外れてはいません。ヘッド自体が強くつかまるタイプではなく、スライス回転が多い人やHSが遅い人をサポートしてくれるモデルではないからです。見た目からの安心感を得つつ、今より少しだけスピン量を抑えたい、ボールの吹け上がりを抑えたい人に向いているモデルだと思います」

性能は『4』のまま、打ちやすさが大幅アップ!【総合評価4.2】

総合評価は「GTS3」と同じ4.2点(※GTS2は4.4点)

【試打結果(平均)】
総距離:212.2yd
キャリー:178.4yd
HS:36.2m/s
初速:54.0m/s
スピン量:1979rpm
打ち出し角:13.7度

【飛距離】4.0
【打感】4.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:10度
・使用シャフト:Tensei 1K Red RIP 55(硬さS)
・使用ボール:横須賀グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン、横須賀グリーンゴルフ

■ 西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。1998年「日本女子学生選手権」にて優勝し、大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場。2002年にプロテスト合格後は、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで活躍。23年国内女子シニア「JLPGAレジェンズチャンピオンシップ」優勝。

タイトリスト
スピン量が多く飛距離をロスしているゴルファーへ
発売日:2026/06/11 参考価格: 137,500円