球筋を操作したい上級者向け ピン ブループリント アイアン
【ミヤG】
「ブループリント」は、ピンがはじめて作ったフォージドのマッスルバックアイアンです。とにかく、ヘッドがめちゃ小さい! 自分が使っているミズノの「MP-5」と比べても、かなりヘッドが小ぶりです。
【ツルさん】
ここまでヘッドが小さいアイアンは、市場にもほとんどありません。テーラーメイドの「P730」と同じか、それより少し小さいかも。ボールの後ろにヘッドをセットアップすると、ボールが大きく感じられるぐらいです(笑)。ソール幅はとても狭くて、完全なストレートネック。ヘッドの見た目は、まさしくプロ・上級者向けです。
【ミヤG】
打ってみると、フォージドらしい打感で気持ちいい~♪ ピンの「i210」なども打感は悪くありませんが、あれは振動吸収材によって作られたフィーリング。「ブループリント」の場合は、無垢なフィーリングが得られますね。ただし、まっすぐ打つのが難しい! 毎回必ず、右か左に曲がっちゃいます。
【ツルさん】
“超”が付くほど、ヘッドが機敏に動くアイアンですよね。ドローヒッターの僕がいつもどおりに打つと、「そこまで曲がるの?」と思ってしまうほど左に曲がりました(笑)。コントロール性に長けているといえますが、コントロールできない人が打つと、はちゃめちゃに球が散らばると思います。
【ミヤG】
ピンのクラブだから“マッスルバックでもやさしい”なんてことはないですね。はっきり言って、打ちこなすのは難しいです。普段、周りの人から難しいと言われている自分のアイアン「MP-5」が、この「ブループリント」に比べると簡単に感じられました(笑)。
【ツルさん】
「ブループリント」は、男子ツアープロの要望で開発された正真正銘のプロ用アイアンなんですよね。芯を外して打ってしまうと、ゴソッと飛距離が落ちますし、ピンらしい寛容性の高さはほとんど備わっていません。もちろん、ロフト角以上に飛ぶこともないです。ミート率が高くて、毎回いつもヘッドの芯でヒットできる人向けですね。
【ミヤG】
どれぐらいのスキルがあれば、このアイアンの良さを引き出せるんでしょう?
【ツルさん】
ピンの担当者も言っていましたが、ハンデでいうと5以下のゴルファー向け。ヘッドスピードもそれなりに必要です。以前、そのピンの担当者が僕に気をつかって「ツルさんなら使えますよ」と言ってくれましたが、僕には到底使いこなせません(笑)。
【ミヤG】
昔ながらの他メーカーのマッスルバックと、性能的には変わらない感じですか?
【ツルさん】
ピンの他のアイアンよりもヘッド重量が重めに設定されていたり、最初からゴルフプライドのグリップ「MCC アライン」が装着されていたりと、細かい部分も上級者に好まれるように仕上げられています。ヘッドの見た目や性能だけでなく、振り心地なども含めたクラブ全体の完成度が高い。ピンが満を持して発売しただけのことはあります。自分自身で球筋を自在に操って、コースを攻略したい人はどうぞ! 後悔はしないと思いますね。
■ 試打したクラブのスペック
ピン ブループリント アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度)●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●フレックス:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●フレックス:6.0(S+)
ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●フレックス:S200
ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは43m/sくらい。
ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー