新製品レポート

曲がりづらい低スピン系に進化 ヤマハ RMX 120 ドライバー

2019/08/26 05:00
アスリート向けモデルながら高慣性モーメントが特徴の「リミックス 120 ドライバー」

【ミヤG】
新しいRMXシリーズのドライバーには「RMX 120」と「RMX 220」の2モデルが用意されていて、どちらも高慣性モーメント設計が特徴のようです。今回試打する「RMX 120」は、慣性モーメント値が5180g・cm2とのことですが、これって大きい数値なんですよね?

現代的なシャローバック形状。色はオーソドックスな光沢のある黒だ

【ツルさん】
他メーカーのアスリート向けモデルと比べると、かなり大きい数値ですよ。「RMX 120」は、これまでのヤマハのアスリート向けモデルを知っている人から見ると、ビックリするぐらいにヘッド形状も変わっています。前作までは伝統的なハイバック形状でしたが、「RMX 120」ではシャローバック形状が採用されていて、ヘッドの投影面積も大きくなりました。まるで海外メーカーのドライバーみたいです!

【ミヤG】
光沢のあるブラックで塗装されたクラウンは、奇をてらわない感じでいいかも。でも、ヘッドの形状は、とても現代的なんですよね~。では、打ってみます。

【ツルさん】
ミヤGが打つと少しフック系の球筋になっていますが、ボール初速がよく出ているし、低スピンでよく飛んでいますよ。

【ミヤG】
高慣性モーメントのヘッドと聞いていたので、プッシュするミスが出るかもと思いましたが、全然そんなことはなかったです。思ったよりもヘッドをターンさせやすくて、球をつかまえやすい。それと、芯を外したような当たりでもボール初速が落ちづらい。これは「ブーストリング」という新テクノロジーの効果かも!

【ツルさん】
ヘッドの見た目から受ける印象以上に、球が曲がりづらい性能が備わっていますよね。それにミヤGの言うとおり、ミスヒットしてもあまり飛距離が落ちません。そのうえ低スピン弾道で強く前へと飛ばせます。かなり好印象です!

【ミヤG】
今回のRMXシリーズには、久しぶりに純正シャフトが用意されています。試打クラブは純正シャフトの硬さSなのですが、これがけっこう軟らかめ。このシャフトのせいで、僕の球筋がフック気味だったのかもと思っちゃいます。硬さSでも、ヘッドスピード40m/s前後のゴルファー向けかな。

【ツルさん】
確かに僕がフルスイングすると、どうも頼りない感じがして振りづらかったです。自分に合うカスタムシャフトであれば、もっといい弾道計測数値で飛ばせていたと思います。

【ミヤG】
ツルさんは「RMX 120」に対して、かなり高評価ですよね。どのあたりが気に入りました?

【ツルさん】
直進性の高さ、ミスヒット時の寛容性、低スピン性能、構えやすさ、飛ばしやすさなど、トータルバランスに優れたドライバーだと感じました。実はそんな性能が、僕がエースドライバーとして使っているテーラーメイドの「M2(2017年モデル)」と似ているんです。「RMX 120」で気になる部分を挙げるとすれば、打感に少しばかり“軽さ”を感じるところぐらい。おしなべて高性能なドライバーだと思いました。

直進性や飛距離、やさしさ、構えやすさのトータルバランスが良いドライバー

■ 試打したクラブのスペック

ヤマハ RMX 120 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:TMX-420D ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:KUROKAGE TM5 2019 ●硬さ:S

ツルさん:テーラーメイド M2 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS 6 ●硬さ:X

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

ヤマハ
曲がらず安心して叩ける
発売日:2019/09/06