シリーズの正統後継モデル「ゼクシオ イレブン ドライバー」を試打

【ミヤG】
最新のゼクシオは、「ゼクシオ イレブン」と「ゼクシオ エックス」という2シリーズでの展開となりました。今回試打する「ゼクシオ イレブン」は、前作の「ゼクシオ テン」と同様に、基調カラーにはキレイなブルーが使われています。こちらが正統な後継モデルといえそうですね。

少しフックフェースなのでつかまりが良さそう。クラウン色は前作と同じブルー

【ツルさん】
クセのない丸型のヘッドシェイプは、ほんの少しフックフェース。アップライト感もあります。構えた瞬間から、球が右には飛びづらそうな印象を持ちますね。では、さっそくミヤGから打ってみてください！

【ミヤG】
打球音は、けっこう大きめ。けれど、爽快な金属音で、いかにも飛んでいそうな雰囲気。これぞ、ゼクシオサウンドですね。球はよくつかまって、打ち出しが高く、スピン量も約3000回転と多めになりました。試打クラブはロフト角10.5度ですが、僕が適正弾道で飛ばすなら9.5度が良さそうです。

【ツルさん】
構えた瞬間から球がつかまりそうな顔つきですが、実際にフェースが少し左を向いた状態でインパクトを迎えます。従来からのゼクシオと同様、スライスに悩んでいる人、球を右に飛ばしてしまう人には使いやすく作られています。

【ミヤG】
純正シャフトは、硬さSでも軟らかめ。僕のヘッドスピードは43m/sぐらいですが、しっかり振ると物足りなく感じました。それと、僕にはやはり球がつかまりすぎてしまいます。

【ツルさん】
メーカーによると「ゼクシオ イレブン」の想定ユーザーは、ヘッドスピード38m/sなのだそうです。ミヤGが使うにしても、少しアンダースペックでしょうね。とはいえ、シャフトのしなりにはクセがないので、多くのゴルファーが振りやすさを感じるとは思いますよ。

【ミヤG】
今回のゼクシオは、前作の「ゼクシオ テン」からどこが変わっているんですかね？

【ツルさん】
グリップエンド付近にウェイトが配置されていて、これにはトップの位置を安定させる効果があるそうです。ゼクシオは9代目あたりから、設計によってスイング自体を改善するクラブ開発をつづけてきましたが、その部分をさらに推し進めて開発されています。ミヤGは振っていて、何か気付きました？

【ミヤG】
グリップエンドには「WEIGHT PLUS」と書いてありますが、振っていて効果がまったく分かりませんでした。

【ツルさん】
スイングしている人に何も気付かせないのは、むしろいいことなんだと思います。ゴルファーに違和感を与えるようなモノが採用されていると、問題じゃないですかね？

【ミヤG】
たしかに、自然とスイングが良くなっているのなら、それでいいのかも。ただ、これで本当に改善されているのか、疑問には思ってしまいますね。

【ツルさん】
「WEIGHT PLUS」の効果は、僕にもよく分かりません。けれど、明確に言えるのは、ゼクシオはやはり“やさしい”ということ。フェースの反発性能が高いし、オフセンターヒットにも強い。ヘッドスピード40m/s前後で打ったときに、安定して飛ばせる弾道が出るように作られています。代替わりしてバージョンアップしていますが、ゼクシオはやっぱりゼクシオ。既存ユーザーの期待を裏切らない新製品だと思います。

従来のゼクシオ同様につかまりが良く、スライサーが高弾道でやさしく飛ばせる

■ 試打したクラブのスペック

ゼクシオ イレブン ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：ゼクシオ MP1100 カーボン ●硬さ：S

■ マイクラブ情報

ミヤG：テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：KUROKAGE TM6 2019 ●硬さ：S

ツルさん：テーラーメイド M2 ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：VENTUS 6 ●硬さ：X

• 【撮影場所】羽田空港の新しいゴルフ空間「GDO Golfers LINKS -HANEDA-」