適正な低スピンでキャリーを出せる テーラーメイド SIM MAX ドライバー

【ミヤG】
前回の「SIM ドライバー」に続いて、今回は「SIM MAX ドライバー」です。こちらは昨年発売された「M6 ドライバー」の後継モデルになりますね。ヘッド形状は「SIM ドライバー」とソックリで、ソール面を確認しないと、どちらのモデルか分からないぐらいです。

【ツルさん】
「SIM MAX ドライバー」のソール面は、ウェイト調整機能が省かれているシンプルなデザイン。「SIM ドライバー」に搭載されている移動式ウェイトの重量が、「SIM MAX ドライバー」ではヘッドの最後方に配分されています。そのうえ「SIM MAX ドライバー」はウェイトのレール構造を持たないので、「SIM ドライバー」よりもかなり深重心設計になっていると思われます。

【ミヤG】
2モデルで弾道にどんな違いがあるのか、チェックしてみましょう。では、打ってみます！

【ツルさん】
前回の「SIM ドライバー」もよく飛んでいましたが、ミヤGは「SIM MAX ドライバー」も飛ばせていますね。ミヤGは、テーラーメイドのドライバーと相性がいい！

【ミヤG】
打ち出しが高くて、低スピンの飛ばせる弾道が打てました。「SIM ドライバー」よりも高弾道を打ちやすいですね。標準シャフトは、「SIM ドライバー」のものと比べると少しやわらかく感じました。

【ツルさん】
僕が試打すると、「SIM ドライバー」よりもスピン量が200～300回転ぐらい多くなりました。それでも2000～2500回転までには収まるので、十分に低スピン性能のヘッドです。球のつかまりは、ほんの少しだけ「SIM MAX ドライバー」のほうがいいですね。

【ミヤG】
「SIM ドライバー」とは、打感も少し違いますよね。

【ツルさん】
「SIM ドライバー」もいい打感でしたが、「SIM MAX ドライバー」は高音が抑えられていて、よりしっとりした印象。個人的には、打感は「SIM MAX ドライバー」のほうが好みです。

【ミヤG】
僕も打感は「SIM MAX ドライバー」のほうが良く感じました。けれど、標準シャフトを含めた振りやすさと打ちやすさで選ぶと「SIM ドライバー」のほうがいい！

【ツルさん】
ヘッドスピードがとても速い人や、スピン量が多くて吹け上がりに困っている人が強弾道で飛ばせるのは「SIM ドライバー」。それとは逆に、それほどヘッドスピードが速くない人や、ドロー系が持ち球でもともとスピン量が多くない人には、「SIM MAX ドライバー」のほうがいいと思います。安定した弾道で飛ばせます。

【ミヤG】
ツルさんは、どちらを選びます？

【ツルさん】
「SIM ドライバー」はランを出しやすそうだけど、低スピンすぎてドロップしそう。コースで使うには少し怖いです。僕には「SIM MAX ドライバー」のほうが振りやすいし、安定した弾道で飛ばせました。SIMシリーズの2モデルは、ゴルファーのスイングタイプによっても合うモデルが変わってきます。購入前には必ず打ち比べて、ランを含めたトータルの飛距離だけでなく、キャリーでの飛距離もチェックしてみてほしいですね。

■ 試打したクラブのスペック

テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：TENSEI BLUE TM50 ●硬さ：S

■ マイクラブ情報

ミヤG：テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：Speeder 569 EVOLUTION VI●硬さ：S

ツルさん：テーラーメイド M2 ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：VENTUS 6 ●硬さ：X