アスリートの感性を満たす小ぶりヘッド ツアーワールド TR20 440 ドライバー
【ミヤG】
本間ゴルフの新シリーズ「TR20」のドライバーは、ヘッド体積の異なる2モデルが展開されています。今回試打するのは、小ぶりなほうの440ccのモデル。それにしてもデザインがカッコいいですね!
【ツルさん】
光沢のあるブラックにゴールドのアクセントカラーが使われていて、シックながらもラグジュアリー感があるし、文字のデザインなどには若々しさが感じられます。もちろん好みはあると思いますが、非常に細かい部分まで手が込んでいて、きちんとデザインされているのが分かります。けれど、構えてみると極めてオーソドックス。いかにもハードヒッターが叩いていけそうなクラシックな顔つき。このあたりには、本間ゴルフの歴史と伝統を感じますよね。
【ミヤG】
打ってみると、トホホな結果になりました。試打クラブのロフト角が9.5度のせいもあって、まったく球が上がりません…。
【ツルさん】
9.5度だと僕にもツライので、ネックの調整機能でロフトを増やした状態で試打してみましょう。いかがかな?
【ミヤG】
なんとか球は上がるようになりました! けれど、フック系、チーピンっぽい球が出てしまいます。スライスを打つつもりで、やっと中弾道ドローという感じです。
【ツルさん】
僕が打つと、そんなドライバーじゃないんだけどなぁ。どちらかいうと、叩いても左には飛び出しにくく、フェード系の弾道になりやすかったです。スピン量はとても少なくて、フェードでも低スピンでボールを前へと飛ばせました。あと、打感がとてもいい! インパクトでボールをしっかりと押しながら打てる感覚があります。
【ミヤG】
スピン量は、とても少ないですよね。そのせいもあって、僕がいつもどおりのスイングでドロー系の球を打つとチーピンを量産してしまったんだと思います。
【ツルさん】
おそらくミヤGのスイングには、標準で装着されているシャフト「VIZARD TR20-50」が合っていないんだと思いますよ。日本の酒田工場で作られている高品質なシャフトなんですが、中間部分がしなり、そのしなり戻りのスピードがとても速いのが特徴です。ミヤGのように手元でインパクトタイミングを合わせる人だと、そのせいで球がつかまりすぎるのでしょうね。
【ミヤG】
ヘッドのデザインや構えやすさは気に入っているんですが、自分には厳しいドライバーでした。
【ツルさん】
ひと昔前のドライバーよりもミスヒット時の許容性は大幅にアップしていますが、誰にでも簡単に打ちこなせるモデルではなく、アスリートの感性を満たしてくれるモデルだと思います。基本的には、小ぶりなヘッドで球筋を操作しながら飛ばしたい人向け。標準シャフトのフレックスSを使うには、ヘッドスピードも44m/s以上あったほうが良さそうです。
■ 試打したクラブのスペック
本間ゴルフ ツアーワールド TR20 440 ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:VIZARD TR20-50 ●フレックス:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder 569 EVOLUTION VI●フレックス:S
ツルさん:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS 6 ●フレックス:X
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。