直進性と振りやすさが魅力 プロギア egg エクストリーム ドライバー
【ミヤG】
プロギアのegg(エッグ)シリーズから新登場したのは、“超”が付くほどヘッドを高慣性モーメント化した「egg エクストリーム ドライバー」です。構えてみると、ヘッドが大きくてビックリ! もちろんルール適合の460ccサイズなのですが、ヘッド後方が長くなっていて投影面積が大きいです。
【ツルさん】
軽いカーボン素材を多用して余剰重量を増やし、ヘッド最後方に重いタングステン合金を使うことで、深重心化と高慣性モーメント化が達成されています。コブラの「スピードゾーン エクストリーム」やグローブライドの「オノフ 赤 RD5900」など、こういうヘッド構造のドライバーが相次いで登場していて、今もっとも先進的なトレンドモデルと言えそうです。実際にどんな性能なのか気になるところ。さっそく打ってみましょう!
【ミヤG】
構えてみると、フェースのヒール側が少し引っ込んでいるように見えて違和感がありましたが、何球か打つとすぐに慣れました(笑)。こういう深重心ヘッドの場合、僕はいつも振りづらさを感じるのですが、「egg エクストリーム」はそうでもないです。フィニッシュまで気持ちよく振り抜けます。
【ツルさん】
試打クラブのロフト角は9.5度ですが、打ち出しからよく球が上がるし、なにより曲がらない! 何球か打つと、誰もが高慣性モーメント設計の効果を実感できると思います。そのうえ、ミヤGが言うように振りやすいし、打感もいいですよね。しっかりとボールを押していけるようなフィーリングを得られます。
【ミヤG】
芯を外したような当たりでも、10ヤードぐらいしか飛距離が落ちませんでした。スイートエリアも広いです。気になったのは、安定して左方向に飛ぶところ。僕が打つとフック系の球筋になって、目標よりも20ヤードぐらい左に着弾していました。
【ツルさん】
昨年発売された「NEW egg 5500 ドライバー」は、高慣性モーメント設計でも球のつかまりの良さを備えるクラブでした。それに対して今回の「egg エクストリーム」は、“左を気にせずに振れる、叩ける、曲がらない”とメーカーはアピールしています。けれど、実際に打ってみると意外と球をつかまえやすい。個人的には、ちょうどいい球のつかまり具合だと感じましたし、こういうタイプのヘッドで右に飛び出しにくいのは長所だと思いますね。
【ミヤG】
「NEW egg 5500」よりも、「egg エクストリーム」のほうが直進性は高そうです。eggシリーズとして併売されるようですが、もうこのモデルだけでいいような気がしちゃいました。
【ツルさん】
標準で採用されているシャフトが、2モデルではけっこう違うんですよね。「egg エクストリーム」のシャフトは、「NEW egg 5500」よりも全体的にしっかり感があって重量も重め。そのあたりが“振れる、叩ける”というアピールポイントになっているんだと思いますよ。
【ミヤG】
確かに、僕がヘッドスピード43m/sで振っていても頼りなくは感じなかったです。
【ツルさん】
標準シャフトは、先端剛性を高めてあるクセのない中調子という印象です。しなりを感じやすいですが、しなり戻りはスピーディー。高品質さが感じられて、僕は気に入りました。クラブ全体として、かなり優秀な性能だと思います。OBを減らしたい人、フェアウェイキープ率を上げたい人に、ぜひ買い替えの候補にしてもらいたい1本です。
■ 試打したクラブのスペック
プロギア egg エクストリーム ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:eggオリジナル ●硬さ:M-43(S相当)
■ マイクラブ情報
ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Speeder 569 EVOLUTION VI●硬さ:S
ツルさん:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS 6 ●硬さ:X
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。